俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

台風直撃の台湾へ修学旅行を強行する日本の学校。大人の勝手な都合で子供を危険にさらすな!

今、台湾には台風が直撃している。花蓮も相当荒れている。
こんな最中に、日本から修学旅行生が台湾へ向けて正に今、日本を飛び立とうとしている。
出発前に台風が接近していることは判っていた。しかも、出発日には台湾に上陸する見込みであることも判っていた。にも拘らず、学校側は父兄や生徒の心配を無視し、強行に、予定通りの出発。


通常、自分たちが個人旅行をする場合、台風が迫っている場所へあえて行くだろうか。
まずは行かないよな。予定を変更するよな。まして、行く先が海外ならば余計にだ。


今回の修学旅行を強行したのは、山口県の某高校。企画しているのが日本旅行社。
大人の勝手な都合で、子供を危険にさらすなど、絶対に許せない。
昨今、海外への修学旅行が増えているが、まずは、安全を確実に確保するべきではないだろうか。自然災害に巻き込まれる可能性がありながら、何故、何にために、あえて行く必要があるのだろうか。納得のいく説明が学校や旅行社は出来るのだろうか。


日本旅行社、JTBという大手旅行社、花蓮では地元ガイドの間では人気悪いよ。
危険なタロコツアーは未だに何の説明もなく実施している。昨年、今年と、落石で尊い命が奪われる死亡事故が多発している事も一切、隠している。ヘルメット着用で散策しなければならない場所でも、そのヘルメットを借用する時間が勿体ないと、日本人団体観光客だけがヘルメットを着用していない。
そのツアーに参加した人の証言では、「ヘルメットを着用するのは、中国人だけ。彼らは声が大きいから落石の被害に遭いやすいが、日本人は大声で話さないので大丈夫。今までに、日本人が死傷したことはないから」と平気でガイド・添乗員がこんな説明をしている。信じられない。


確かに、団体旅行の予定を変更した場合、莫大な費用が余分に必要になる。手配も大変だ。だからと言って、お客様の命を、子供の命を危険にさらして良いはずがない。
利益優先主義が生み出した、恐ろしい現状だ。


でもさ、この恐ろしい現状を生み出しているのは、全て、俺達シニア世代なんだ。俺達と同年代の連中が、利益だけを優先し、面子だけを優先し、その結果、子供を危険にさらす。


日本の人達からすれば、「台風と言っても、飛行機が飛べば大丈夫なんじゃないか」と思うだろう。確かに、飛行機は飛び、無事に、台北には到着出来るだろう。しかし、問題はそこからだ。台湾に上陸する台風の怖さを知らない日本人が多い。
日本の台風とは比べものにならないほどの威力がある。バイクが宙に舞う。人はとてもじゃないが歩けない。都心でも道路が川の様になり、あらゆる物が飛んでくる。
今回も昨日、まだ台風が台湾の遥か先にあるという段階から風が吹き始め、花蓮港で工事をしていたクレーン車(100トンの重さを運べる大型クレーン車)が突風で横倒しになった。
台北市内も街路樹が非常に多いため、大人の腕程太さの枝が折れて吹き飛ぶ。街路樹したいが倒れる事も多い。
また、ヤシの木が多いのだが、このヤシの木の葉は一枚の葉が重いもので30kg以上ある。それが落ちてくる。直撃すれば大怪我、時には死亡することもある。
日本では想像も出来ない被害が続出するのが台湾の台風だ。


中小の旅行社ならば、おそらく中止若しくは延期を決断するだろう。しかし、大手ほど、強行する。自信過剰だ。一番会社としてやってはいけない自信過剰。


おそらく、台北までのフライト、かなり飛行機は揺れるだろう。特に、着陸前、台湾上空うに差し掛かった時点での揺れはすごいと思う。普段でも、台湾上空の気流は粗く、それなりに揺れる。
子供たちの気持ちを考えると、胸が痛む。と、同時に、バカな教師連中と大馬鹿な旅行社に腹が立つ。


もう一度言いうが、どんな根拠があって、今回の旅行は安全だと判断したのか。その安全に100%の保証は出来るのか。出来ると言うのなら、その根拠を示して欲しい。
「安全」は絶対でなければならない。「安全だろう」ではそれは「安全」にはならない。


俺達シニア世代がもっと真剣に「安全」というものについて考え、議論し、是正していかなければ、衣食住の安全も、娯楽、教育の安全も、地域、国の安全も守れない、不安と不信だけの日本になってしまう。
外国人からは良いように評価されている日本だが、それが虚像でないようにするのは、俺達の心構え一つではないだろうか。

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