俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

経歴をねつ造した台湾人

2017年が始まった。読者の皆さん、あけましておめでとうございます。
今年も「俺の独り言」よろしくご愛読頂けますようお願いします。


さて、今、台湾では年頭よりあるニュースで盛り上がっている。
台湾好きの人ならすでにご存じでしょうが、「湾生回家」という映画を製作した、自称、田中実加氏が、今まで「自分の祖母は湾生(日本統治時代に台湾で生まれ育った日本人を湾生という)」と言っていたことが真っ赤なウソであったことが判明した。
日本人の血は一切流れていない、純粋な台湾人であることがわかった。
湾生の血縁者という事で、人々から信頼を得て、映画も、「湾生の孫が作った」ということで有名になり、台湾でのドキュメンタリー映画で最優秀賞まで受賞していた。


実は、この話は、産経新聞の取材がきっかけで判明した。田中氏は、台湾の高雄生まれで、高校三年生の時に、高雄駅で偶然、ある日本人と出会った。
その日本人は、娘さんを早くに亡くされてる、偶然にも亡くなった娘さんと田中氏が誕生日が一緒だった。田中氏が高校を卒業した後、日本へ留学する際、日本滞在中の生活費、学費はすべてその日本人が出してくれた。さらに、アメリカ、フランスへの留学費も全額負担してくれた。しかし、田中氏は日本、アメリカ、フランスのどの大学も卒業までには至っていない。
日本人の親切心を裏切った。


その後、彼女は、「自分は田中実加」であると名乗り、今回の映画製作、同題の本まで出版していた。


台湾の文化部では、映画の受賞をはく奪する事も検討しており、出版社では、本の返品、返金も行うと発表した。


俺はいつも言っていることだが「世の中、真実は一つ。例え、その場を上手く騙せても、例え、周りから誹謗中傷されても、真実は一つなのだから、いつかはすべてが明るみに出る」と。


田中氏は、昨年、東京で行われた「花蓮港会」という台湾・花蓮で日本時代に生まれ育った人達が帰国後に作った同郷会に参加している。この花蓮港会も参加者が高齢となり、昨年が最後の花蓮港会だった。そこに参加し、映画の宣伝をして、「私は湾生。皆さんも湾生。私達は家族です」などという演説もしていたらしく、どこまで面の皮が厚いのかと思う。


ウソで塗り固め、いつの間にかそのウソが真実と思い込み、世間を平気で騙す。
小さな嘘を隠すために、ウソの上塗りをし、気が付けば、身動きが取れなくなってしまっている。


今後、彼女は誰にも相手にされないだろう。それだけの大きなウソをついてしまったということだ。


俺も、独自で湾生の方々の花蓮への里帰りをお手伝いする活動をしている。故に、今回の彼女のウソは許せない。


先人の心をも裏切る行為であると俺は思う。


最後にもう一度、「真実は一つ」、ウソは必ずバレル。


俺はそう思うけどなあ。

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