俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

現役を退いた方々が培ってきたものを、今の時代、どう活かすかだよな。

台湾は今日が除夜。明日からが春節の始まりだ。昨夜から一日中、あちらこちらで花火やら爆竹が鳴り響いている。時間なんて関係ない。夜中でも、早朝でも平気。
まあ、台湾の文化だから仕方ないけど、本当に迷惑な話だ。


ただ一つ、関心するのは、春節には家族が全員あつまるという事。我が家の近所でも、昨日頃から里帰りの親子が目立つ。俺の住んでいる地域は、平均年齢が高い。普段はあまり見かけない若者が急増するのもこの時期の大きな特徴だ。


春節の初日を「初一」と呼ぶ。この日は、男性側の実家へ全員が集合する。二日目「初二」は、女性側の実家へ全員集合。台湾では大学生までは「紅袋」と言って、赤い袋に入れたお年玉がもらえる。卒業したら今度は子供が親に紅袋を渡す習慣がある。
これはいい習慣だと思うな。


台湾も日本同様に少子化が進んでおり、高齢者と若者の比率は、来年には日本を越すと言われている。
元々台湾では共働きは当たり前の事だった。昔は、片方の収入を生活費に。片方の収入を貯蓄や運用にまわし、車や家を買った。しかし、昨今、台北などでは地価が急騰し、その高さは東京を越えている。給与はここ十数年アップしておらず、物価だけが高くなっている。台北のちょっとした新築マンションなど、日本円で1億を超えるものばかり。一般のサラリーマンでは到底、手が出ない物件ばかり。中古物件も値段が高騰。当然、賃料も値上がりしている。
311以降、多くの中小企業が台北に進出してきたが、今では、家賃の高騰でほとんどがアップアップの状態。
ローカルの若者も、不動産は高すぎて購入することも出来ず、車を購入しても、駐車場代が高くつく。一生懸命に働いても給与は変わらず。完全に若者の士気は以前に比べて下がっている様に感じる。


高齢化社会を見込んで、新しい産業をと思っても、台湾は日本とは違い、高齢者の介護はフィリッピンの労働力を積極的に受け入れており、住み込みでヘルパーを雇い入れることが出来る。
また、台湾の高齢者は元気だ。70代、80代でもオートバイに乗っているし、足腰も丈夫な人が多い。


なかなか日本の高齢者向けビジネスを台湾で浸透させることは難しいだろう。


俺は思うんだよな。日本ももっと高齢者の能力を上手に活用すればいいのにって。
第一線を退いた人の中には、優れた能力、技術力を持った人が大勢いる。
こういった人を活用して、技術の伝承を行ったりすればいい。また、中小企業の場合、営業マンを雇用する余裕などない場合、営業畑を歩んできた高齢者と契約して、営業をしてもらえばいい。


俺がもしも今、日本に居て、起業するんだったら、現役を退いた営業マンばかりを集めた会社を興す。まず、現役を退いた営業マンを登録する。各営業マンの得意分野をデータ化し、それに基づいて、中小企業に営業代行として売り込みをかける。もちろん報酬は完全歩合制。歩合比率は営業マンの取り分を多くする。


人生の先輩達が培ってこられた無形財産を眠らせておくのはもったいないと俺は思う。


中小企業も、いくらいい技術を持っていても、売り込みが出来なければ話にならない。頭の良い弁護士でも、顧客が居て初めて意味があるのだから。


現役を退いた人の中には、語学力に秀でた人もいる。そうなれば、市場は世界だよな。


高齢者の方々の財産(頭脳とセンスと技術)を管理し、それを活用する会社。俺ならそんな会社を作るなあ。


高齢者の方々も生きがいを感じられるし、中小企業も一番の弱点を補える。そして、会社も利益を得る。皆がハッピーになれる会社だと思うけどなあ。


まあ、俺が思いつく程度の話だから、既にそんな会社が存在するかもしれないけどね。


最後に、時間があったら親に顔を見せろよ。電話だけでもしろよ。親孝行は親が生きている時にしか出来ないのだから。


俺はそう思うけどなあ。



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