俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

メディア取材の在り方と番組構成の在り方

台湾は今、春節(旧正月)の連休中。俺の住んでいる地域は田舎なので、朝から晩まで打ち上げ花火やら爆竹が炸裂し続けている。正直、何がそんなに楽しいのか俺には判らない。まあ、台湾の文化だから外国人の俺が文句言うことは出来ないが、本当に迷惑な話だ。台北などの都会では禁止になっている打ち上げ花火に爆竹。しかし、田舎はまだまだ現役。駅前広場には花火の特売コーナーが設けられ、様々な打ち上げ花火が売られている。日本での打ち上げ花火の代表はロケット花火だが、こっちは、そのロケット花火も日本の数倍もある大きさで、打ち上げに関しては、日本の花火大会でも使用されているのではないかと思うほどの規模。後3日間は続くのかと思うと気が重い。


さて、今日は日本のメディア取材の在り方についての俺の率直な感想を述べよう。


例えば、ある時間で犯人が逮捕されたとしよう。その犯人はもう立派な成人。しかしメディア取材は、必ずと言っていいほど親元への取材を行う。年老いた親は「世間の皆様にご迷惑をおかけした」と涙ながらに応える。視聴者は「親が可哀想」と思ったり、「こんな子に育ったのは親の責任だ」と批判したりする。
しかし、犯人はもう立派な成人だ。親の責任範囲を超えているのではないだろうか。何故、親までをも取材し、放映する必要があるのだろうか。俺はどうしても納得できない。
さらに、被害者の家族構成や被害者の家族へのインタビュー。まったく意味のないことだ。悲しみに追い打ちをかけるような取材。何か一つの大きな事件が発生すると、全てのテレビ局がおなじ報道をし続けている。
親の責任というものを追及したところで何も始まらない。悪いには犯人だ。その犯人の生い立ちが重要だという意見も一理あるだろうが、では、同じような生い立ちをした人間はすべて悪党になるのか。違うと思う。結局は本人の意思だろう。


芸能人のニュースも同じだ。離婚だ、不倫だ、結婚だ、熱愛だと騒ぐ。どうでもいいことではないか。まあ、好きな人にはたまらない話題なんだろうが、まったくもってくだらない話題だ。


日本のメディアが発信すべきニュースは他にもっと沢山あるのではないだろうか。まあ、昼間に経済や政治に関するニュースばかり放映していては視聴率が取れないからだろうが、それ故に、日本人はあまりにもお気楽トンボ過ぎる人が増えているのではないだろうか。世界情勢は危機的状況になる。トランプ大統領の連発する大統領令によって、世界の緊張が高まっている。不満分子がどんどん膨らんでいる。
日本経済にも大きな影を落とそうとしている。しかし、それを詳しく説明し、認識を新たにするように呼びかけるメディアがあまりにも少なすぎる。


俺は海外生活をしているので、日本の出来事はNHKのワールドプレミアムで得るか、インターネットテレビで「とくダネ!」を見る様にしている。
先日もとくダネであるお笑い芸人のニュースをやっていたが、そのニュースが終わったあと、司会の小倉さんが「今日は重要なニュースが沢山あるのに、〇〇さん(お笑い芸人)のニュースがトップなの?」と発言。まさにその通りだと俺も感じたね。
いったいどういう番組構成をしているのか。これでは、しかしやである小倉さんまで批判を受ける事になる。


俺は小倉さんという人は好きだ。感じた事をはっきりと口に出す、最近では数少ない司会者だと思う。また、知識も豊富で、しかし、その知識を自慢することもなく、上手く番組の中に生かしている。やはり、知識のある人が司会をしている番組は楽しい。知識もなく、偏見の塊でニュースキャスターを行う様な番組とは違う。


話は反れたが、日本のマスコミが「マスゴミ」と呼ばれるようになっった今、もう一度、「報道」とは何なのか、「情報を発信する」とはどういうことなのかを原点に戻って考えなおすべき時ではないだろうか。
また、情報を受け取る側も、その情報が本当に正しい情報なのかをしっかり吟味する事を怠ってはいけないと思う。


今の世の中、色々な情報が錯そうしている。全てが正しい訳ではない。全てが嘘な訳でもない。しかし、どうしてもこれだけ情報が多いと、その情報に振り回され、気が付くと多数意見の情報を信じてしまったというケースが多い様に思う。


特に、映像という手法を使って情報を発信するテレビは、その責任が大変重い様に思う。
視覚からの情報は、かなりのインパクトもある。


今の日本、今の世界をしっかりと、公平な眼で映し出し、少しでも真実に近い情報を発信していって欲しいものだ。特に、民放の責任は重いと俺は思う。
スポンサーの顔色ばかりをみての番組作りではなく、視聴者を見ての番組作りをして欲しい。


日本でも小倉さんのような司会者が増えてくれることを俺は期待する。


俺はそう思うけどなあ。

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