楽しく暮らす=損得勘定なしに生きる
「楽しく暮らす」という事はどういう事だろうか。
「美味いものを食べる」「美味い酒を飲む」「時間を忘れて好きな事をしながら過ごす」等々、全て「楽しく暮らす」と言えるだろう。
俺も自分の好きな執筆をしている時や、取材をしている時、家族でどこかへ遊びに行っている時、妻と語り合っている時、全てが「楽しく暮らす」といえる。
と、同時に、最近感じることなんだが、「物事の損得勘定をせずに暮らす」というのが本当に「楽しく暮らす」という事なのではないかと気づいた。
人間は欲深い生き物だ。故に、どうしても損得勘定をしてしまう。そして、当然のことながら、得なことだけに目を向ける様にする。これを批難することは出来ない。人間である以上仕方ないことだ。
しかし、損得勘定を抜きにした時、どれほどの解放感があり、気持ちが楽になるかを知って欲しい。ビジネスの世界でも同じだ。「それは違うだろう。ビジネスで損をすれば命取りになる」という人もいるだろうが、俺はそうは思わない。
ビジネスで常に得だけを追求していると、働いている人も、経営者も、全員が息苦しくなる。その結果はサービスや製品にも現れる。
大損をしろとは言っていない。時には、損得勘定を抜きにして、働く喜び、経営する喜び、働いてもらえることへの感謝、働く機会を与えられたことへの感謝、自分たちのサービス、製品を提供出来る事の喜び、ご購入頂けることへの感謝の気持ちだけを考えてみる必要があるんじゃないかなあ。
常に損得勘定をして生きていると、人相も変わってくるぜ。目つきも変って来るぜ。そして、自分の取り巻き連中も変ってくるぜ。
一度ぐらい、損得勘定を抜きにして生きてみてはどうかなあ。愛する妻や夫、子供に接する時のように。
俺はそう思うけどなあ。