人は生きている間に様々な罪を犯す。法に触れない様な些細な罪から、法に触れるような罪まで、その罪は様々だ。

最近では自分が法を犯していることに気づかずに罪を犯している人も増えている。
例えば、ネットでの誹謗中傷が一番良い例だ。
「言論の自由」を勘違いし、何を言っても、何を書いても、許されると思い込んでいる輩が増えている。
しかし、忘れては困るのが「基本的人権」というものだ。人権を脅かす様な書き込みは決して許されるものではない。どうも日本ではこの基本的人権というものが、変なときだけ主張され、日常では軽く考えられている傾向にあるように感じる。

いつも俺は書いているが、物事の真偽も確かめず、誰かが書き込みしたことに賛同し、一人の人間を文字という武器で攻撃する。一度も面識もない相手を、たった一つの偏った情報だけを信じて集中攻撃する。しかも、匿名を使って。
これは立派な犯罪行為。法律にも抵触する犯罪行為であるという事を、まったく認識していない連中が本当に多い。

「罪はガンと似ている。症状は改善されても、病原を消し去ることは出来ない」ある、海外ドラマのセリフの一節だ。
正に、その通りだと思う。

物事の真偽を確かめず、好き勝手を書いて、後で、それが事実とは反していた、あるいはまた、法律に違反すると気づいて書き込みを削除しても、本人が罪を犯したという事実は消え去ることはない。

日本人はもっと「名誉棄損」という法律を活用すべきだし、「名誉棄損」に対する法解釈も現代社会に沿ったものに変えるべきである。
そして、「名誉棄損」の刑事罰、民事賠償額も厳しくすべきだ。
そうすれば、「言論の自由」の本当に意味を理解できるようになるだろうし、自分の言動にもっと責任を持つようになる。
日本はまだまだこの点では発展途上国だ。

一度犯した罪は、幾ら償っても消えることはない。その事を忘れないでほしい。
だからこそ、自分の言動には十二分な注意を図り、責任を持つべきである。

俺はそう思うけどなあ。