俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

病で苦しむ人、気持ちで負けないで欲しい

人生半世紀以上生きていると、身体のあちらこちらにガタが出てくる。
数年前、俺は生まれて初めて手術というものを経験した。しかも、台湾で。
重症の尿路結石で、二本ある尿管の両方に石が詰まった。もう少し遅かったら腎臓に大きなダメージを受け、生命の危機もあったそうだ。
入院したのがキリスト系の病院だったのだが、手術の直前に、神父さんがやって来て「お祈りしましょうか」と言われた。俺は仏教徒だが、この時ばかりは、神頼りで、お祈りをお願いした。


そして、昨年。突発性難聴を患った。初期診断のミスで、治療が遅れ、一年半が経過した今、右耳の聴力は完全に落ち、耳鳴りは止まない。
もう手遅れらしい。残りの人生、この難聴と耳鳴りと付き合っていくしかない。


病気になった時「どうして自分だけ」って思うよな。そして「本当に治るのか」って不安にもなるよな。
これは、風邪ひきの時でも同じ。病は気からというけど、病は人の心をも暗くしてしまい、マイナス思考になってしまう。
看病する側としては「大丈夫?」「頑張れ」としか言いようがない。


辛いよな。本当に辛いよな。ある程度年齢を重ねれば「まあ、歳だから仕方ない」という気持ちも出てくるが、若い人が病に倒れた時は悔しさと情けなさと不安で心が押しつぶされそうになるだろう。


周りの人間は心配することしか出来ない。変わってやれるものなら変わってやりたいが、そうもいかない。見えない病気という魔物に腹が立つがどうしてやることも出来ないい。本当に歯がゆいよな。


気持ちで負けて欲しくない。頑張って欲しい。それしか言えないのが情けないが・・・。


俺も不安だった。不安で、不安で仕方なかった。悔しくて涙した時もあった。
でも、最後は「必ず俺は復活する。そしてまた、家族で笑うんだ」という気持ちだけだった。


今、病で治療中の人もいるだろう。看病に明け暮れている人もいるだろう。
本当に大変だと思う。でも、希望を持って、「治るんだ」と最後まで信じて疑わない事。
そして、可能な限り周りの人は笑顔でいよう。笑いは病を飛ばしてくれるとも言われている。


俺はそう思うけどなあ。

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