俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

家族の悩みにちゃんと向き合ってる?

今の俺の心配事は、前回のブログで俺の女性ファンが減っていないかってこと(笑う)


まあ、人にはそれぞれ悩みがある。他人から見れば些細な悩みであっても本人にとっては深刻な悩みっていうのもある。悩みを大きい、小さいという言葉では図ることなど出来ない。

でも、シニア世代になると悩みを聞いた後必ず言うのが「そんな些細なことで悩まず、前向きに頑張れ」という無責任な返答。


例えば子供の悩み。恋愛の悩み、勉強の悩み、人間関係の悩み、性の悩み等々、様々な悩みを抱えている。そのどれもが、子供にとっては深刻な悩み。

その子供の悩みに俺たち大人がどこまで真剣に向き合えるかって事だよな。


今、巷で言われているネット上でのイジメ。いじめる側は内容がドンドンエスカレートし、いじめられる子はドンドン追い込まれていく。そして最後には自殺。

しかし、学校は「イジメには気付かなかった」。親は「子供のSOSに気付かなかった」。時には親は気付いていて「学校や警察に相談したが真剣に向き合ってくれなかった」お決まりの言葉が新聞やテレビで報道される。

「自殺する奴は弱いいんだよ」と、実しやかに話すバカも現れる。


悩みを持っている子は必ず、何らかの変化が現れる。成績が下がる。集中力が下がる。物音に敏感になる。病気(仮病)になりやすくなる。無口になる。登校拒否になる。等々。

俺は児童心理学なんて難しい分野の事はわからない。大学では法律しか学んでいないしね。

でもさ、親は長くやっている。


子供に変化が現れた時、俺は次のような行動を取った。

まず、平日に仕事を休み、息子も無理やり学校を休ませた。そして二人だけでドライブに出た。行先なんか決めない。気の向くまま車を転がした。そして、気に入った場所で車を停め、何をすることもなく、ただただボーと時間を過ごした。そして、昼は美味い昼飯を食った。そしてまた車を転がす。その間、俺からは息子の今の状況については一切聞かない。無言のまま車を走らせる事もある。可愛い子が歩いていると「おい見ろよ。あの子可愛いな」なんて男の会話を楽しむ。喫茶店に入って、そこの女の子と会話を楽しむなんて事もある。


あたりが暗くなり、帰路に着く途中、新しく出来たスーパー銭湯があったので、息子と立ち寄った。そこで、息子から初めて悩みごとを相談された。

そう、忘れもしない「大和の湯」の露天風呂でだった。息子の悩みごとをしっかりと聞いてやった。その時は勉学に関する悩みだった。


俺は昔から、自分の価値観を子供に押し付けることだけは絶対にしないと決めていた。だから、悩みを聞いた時、俺は「親としての返答が聞きたいか。それとも、男としての返答が聞きたいか」と息子に聞いた。彼は「両方」って答えたので、両方の答えを言った。


そして最後に「お前の悩みに対する回答は、どちらが正解か不正解かは俺にもわからん。

人生の悩みに答えが一つだけとは限らない。正解というものがあるのかどうかもわからない。だから、俺みたいな年齢になっても悩みがある。でもな、これだけは覚えておけよ。今日お前は、自分の悩みを自分の意志で、自分の口で、俺に語った。その勇気があれば、必ず、いつの日か今の悩みの答えが見えてくるだろう。常に自分の心に正直に。世間の目など気にせず。自分の心に正直にさえなっていれば、出した答えで上手くいかなかったとしても、後悔はしないからな。」ってね。

この答えが親として正解なのか、男として正解なのか、俺にもわからん。ただ、俺の正直な気持ちを、一人の男であり、我が最愛の息子にぶつけただけだ。


これがもしもイジメ問題だったら、俺はすぐに引っ越しをする。「悪いのは相手なのに、何故、こっちが引っ越ししなければならない。家のローンも残っているのに。」という反論もあるだろうが、俺は引っ越しをする。

何故かって。どちらが悪いとか悪くないなんてどうでもいい。まずは子供を守ること。

そのためには、警察でも学校でもない。いじめる馬鹿どもから子供を隔離させること。

それしかない。家のローン。そんなのどうにでもなるだろう。ならないのなら、賃貸で誰かに貸せばいい。そこは大人なんだからテメエで考えればいい。まずは、我が子を守ることだろう。


俺はいつも肝に銘じていることがある。最後に信じあえ、助け合えるのは家族だけだってね。人は色々なアドバイスをくれる。それは一つ一つ有難く受け止めればいい。でも、言いなりになる必要はない。他人は自分たちを最後までは守ってくれない。いや、守り切れないものなんだ。その人にも家族があるのだから。


話を戻すが、息子はそれ以降、何か悩みがあった時は必ず「お父さん、また、スーパー銭湯に行きたいな」って言う。これが合図だ。


彼が20歳の時、俺たち家族は既に台湾へ移住していた。

彼と大きな意見の食い違いで大喧嘩になり、彼は家を飛び出した。3年間、音信不通だった。そりゃ、その時は俺も悩み、悲しんだよ。でも、3年と言う時間は、お互いにゆっくりと考える時間も与えてくれた。

3年後、彼が戻って来た時、いきなり家で会うのもどうかと思って、外で会った。

俺は3年間の事については一切聞かなかった。彼も語らなかった。まあ、最初はやはりどこかギクシャクした会話だったな。

俺がトイレに立った時、彼もついてきた。用を済ませ、手を洗っていると、俺の背後から「3年間ごめん」と彼がポツっとつぶやいた。それで十分だ。

俺は「俺も3年前はごめん。お前を見る余裕があの時の俺にはなかった」そう答え、彼と握手し、ハグした。

「トイレの手洗い場で男同士がハグってのも、ちょっとヤバいかもな」と息子に言って大笑いしながらトイレを出た。

台湾にもその時、スーパー銭湯があれば、家出もなかったかもしれないな(笑)


娘の悩みごとについては、基本的に妻が相談相手になっている。女心は女にしかわからない。もちろん、娘から直接俺に相談があれば、さすがに、一緒にスーパー銭湯とはいかないが、場所を設けて話は聞いている。


でもね、ここで一言、同世代のオヤジ達に言っておきたい。

子供の変化は俺たち父親よりも、母親の方が敏感に感じ取るもの。だから、妻が子供の事で相談があった時は、ちゃんと話聞かないとダメだぜ。「俺も仕事で疲れているんだ。家の事はお前に任せてあるのだし、子供の事もそんなに神経質にならなくても大丈夫だ」なんて返事は絶対にするなよ。

何でも仕事と言えばそれで済むと思っているのが愚かでバカな男。

いいかい、あんたも好きで今のお母ちゃんと一緒になった。そして、楽しいベットでの営みの結果、子供が産まれた。いいか、子供の事に関しては、種を植えた男側に責任があるんだぞ。それを、妻に子供の事をすべて押し付けて、自分は仕事に逃げるなんて、卑怯な真似はするなよ。

そういう事を平気で出来る男は、仕事でも同じだろう。最後は自分は別の事に逃げて、責任は部下に押し付ける。最低の下衆野郎だ。おっと、ちょっと下品な表現だったかな。


次の休みに、妻と二人、感じ良い喫茶店にでも行って、ゆっくりと妻から家の事や最近の出来事についての悩みを聞いてやれ。そして、しっかりと男として、夫としての責任ある回答を導き出してやれよ。


そうそう、最後にさ、ネット上で人の事を誹謗中傷し楽しんでいる馬鹿ども。

今のうちに精々、大好きなパソコンちゃんの前でつぶやいてればいい。その内、しばらくはパソコンのない世界で過ごさないといけない結果になるかもしれんからなあ。

何時までもそんな事が続けられるとは思うなよ。


ネットで誹謗中傷されて追い詰められているあなた。死ぬなよ。自棄起こすなよ。

俺も今まで、(正確には今も)ネット上では散々やられたよ。半端じゃなかった。

でもな、自棄になったら終わり。負けだ。喜ぶのは相手。悲しむのは身内。

まずは、最寄りの警察に相談に行け。次に、無料法律相談に行け。

必ず、あんたを守ってくれ、相手を撃沈してくれる方法がある。


ネットで苦しんでいる子供たちよ、学校に行きたくないのなら行かなくてもいい。

登校拒否すれば、親も真剣にお前の悩みを聞いてくれる。

親を真剣にさせる事が出来るのはお前だけだぞ。今はその事に神経を集中させろ。


親も子供のSOSに真剣に向き合えよ。

何度も言うが、学校は頼るな。何もしてくれない。自分たちの手で子供を守ってやろう。


何か今日はえらく硬い話になったかな。

まあ、こんな日があってもいいか。


これから結婚するというあなた。あなたはパートナーの話を真剣に聞いてあげていますか。自分の話を聞いて欲しいなら、まずは、相手の話を聞く事ですよ。


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