俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

心をリセットするためには、時には逃げも必要!

「メニエール病と突発性難聴」これが医者が診断した結果の俺の病名だった。

俺にはまったく無縁と思っていた病名だった。

原因は、ストレス、疲労、睡眠不足で、治療方法は、投薬と安静。


発病したのが5月29日の夜。突然、激しい耳鳴りが俺を襲った。その後、今までに経験したことのない目まいが起こり、ベットに横になっても、目を閉じても、激しくグルグルと回っていた。あまりの酷さに気分が悪くなり、嘔吐。

翌日、病院へ行き、薬をもらったが、2日目も全く起き上がることが出来ず、嘔吐を繰り返していた。

今の俺の家から、設備の整った花蓮市内の大きな病院まで、車で片道1時間。とても1時間も車に揺られていける状態ではなかった。

地元のクリニックへ行くのがやっとの状態。


発病してもうすぐ2か月。目まいはかなり良くなった。しかし、左耳の耳鳴りと閉塞感は未だに続いており、気分的に滅入る。


世の中には難病で苦しんでいる人がたくさんいる。しかし、難病ゆえに、一般の人たちはその病名すら知らない人がほとんどだ。

医学がどれだけ進歩しても、医者では治せない病気もある。今回、俺が病に倒れ、一番苦労をかけているのが妻だ。

妻はネットで色々な情報を入手し、「これで改善した」という内容を一つ一つ俺に施してくれている。偶然、同じ病気で以前、苦しんだ人がお客様としてお越しになった。その方に、色々な事を聞き、「マッサージが必要」と聞き、毎晩、自分も疲れているのに俺のために必死にマッサージをしてくれている。


妻には心から感謝している。俺は台湾へ来てから今回で2度目大きな病気になった。

最初は、尿路結石。2本ある尿管の両方に結石が出来てしまい、もう少し治療が遅かったら命に関わる状態だったそうだ。診察してもらい、すぐに入院、手術となった。

生まれて初めての入院、手術。一般的に結石はレーザーで結石を砕くという比較的簡単な手術なのだが、俺のように、2か所に出来ている場合は、レーザーは使えないとの事で、全身麻酔での手術となった。

入院した病院がキリスト教の病院だったので、手術室に入る前、神父さんがやって来て「お祈りは必要ですか」と聞かれた。俺は仏教徒だが、この際、頼れるものには頼りたいという気持ちで、お祈りをしてもらった。

手術台に上ったところまでは覚えているが、気が付いた時には手術が終わっていた。

1週間の入院生活。しかし、時期的に、日本のGWと重なっており、毎日、日本からのお客様で予約が入っていた。

妻は俺に代わって、お客様をご案内し、それが終わると、病院へ。相当疲れたと思う。

しかし、俺の前では常に笑顔でいてくれた。彼女の笑顔に俺は助けられた。

退院後もすぐには仕事に復帰してはいけないと医者から言われていたので、結局、1か月間は病人生活を送った。


そして今回。またもや妻には気苦労をかけている。本当にすまない気持ちでいっぱいだ。

俺の病が治ったら、妻と二人で、一週間ほど休暇をとって、台湾一周の旅に出ようかと思っている。

台湾へ移住して8年。まだどこへも妻を連れて行ってやることが出来ていない。

仕事、仕事に追われ、あっという間の、しかし、中身の濃い8年間だった。


俺は今回、このような病気になったが、ある意味、今までの人生、これからの人生を見直すいいきっかけになったと思っている。


もう無理はしない。これは体力的な無理だけでなく、精神的にも無理をしないという事だ。

本来の自分の性格を素直に出すことにした。

そのために、このブログも始めた。言いたい事は言う。もちろん、自分の発言には責任を持ってが大前提だ。

変な遠慮もしない。自分に正直に生きると決めた。


だってさ、前にも書いたが、今まで生きてきた年数と同じだけの年数、生き続ける事が出来ない年齢になったのだから、言いたい事、やりたい事を我慢してまで、やる必要はないと思った。


自分に常に正直であれ。これが今の俺のモットー。

しかし、自分に正直に生きるってことは、ある意味、敵も増える可能性がある。

これから先、色々な場面で、俺の事を色々と言う連中も出てくるだろう。いや、既にもう、そういった連中に今までも苦しめられた。

しかし、自分に正直にさえ生きていれば、誰に、何を言われても、気にはならない。

そして、今までのように、黙して語らずは止める。

俺や俺の家族に攻撃を仕掛けてきた連中に対しては、毅然とした態度で、真向から勝負することにした。合法的に。


生きていくってことは、本当に大変なことだよな。決して、楽しいこと、嬉しいことばかりじゃない。逆に、悔しいこと、悲しいこと、腹が立つことの方が多いのかもしれない。

でもさ、最近つくづく思うんだけど、欲張らず、自分に正直に生きていれば、今まで何とも思わなかった些細な事に、喜び、楽しみを感じられるようになる。

結局は、人間という生き物は、欲の塊。その欲が満たされないから、怒り、悲しみ、憎しみ、妬みっていうのが生まれるんだろうなあ。


今、何かで無性に腹が立っている人、悲しんでいる人、誰かを憎み、妬んでいる人、一度さ、自分の気持ちをリセットしてみようぜ。

簡単な事だよ。すべてのことから逃げればいい。一度、逃げ出してみな。

ただし、この逃げるは、本当にどこかへ逃亡するってことじゃないよ。

必ず、元の場所には戻る。しかし、ほんの少しの時間、その事柄から逃げてみる。

そうだなあ、例えば、一日休暇を取って、愛する人と一緒にどこか近場でもいいから、一緒に出掛ける。弁当でも作って、近場の公園とか見晴らしのいいところで、愛する人と一緒に食べるってものいいだろうね。

それだけで、かなりリセット効果はあると思うよ。


悩み事に24時間向き合っていると、人間って精神的に弱くなり、マイナス効果しか生まれない。逃げも必要なんだよ。


俺はそう思うよ。

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