俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

失敗という勲章を幾つ持っている?

「失敗」。誰もが経験した事があり、誰もが経験したくないと思うのが「失敗」。


日本人って、どうして「失敗」という事に厳しくなるんだろう。「失敗は許されない事」、「一度失敗したらもう後はない」「失敗に対してはそれ相応の責任を取らなければならない」これが、日本の掟みたいになっているよな。


でもさ、人間って失敗なしでどうやって成長するんだ?


そりゃ、命に関わるような失敗は許されない。でも、そうでない失敗に対してはもう少し寛容になってもいいんじゃないかなあ。


「失敗を恐れず、チャレンジしろ」と言いながら、実際に失敗すると「どうしてこんな結果になったんだ」と責める。だから、人はだんだんと失敗しない、無難な道を選ぶようになる。皆と同じ意見、同じ方向を向き、上司が、「カラスは白い」と言えば「そうです」と答えるようになる。

そして、以前にも書いたが、成功事例だけが脚光を浴び、失敗は葬り去ろうとする。


会社の経営者や幹部達に俺は言いたい。若手が入社してきたら、自分自身の成功した話よりも、失敗した話をいっぱい聞かせてやれよ。

誰だって最初は何も知らない時代があったんだ。そして、失敗の連続で、当時の上司に怒られた経験をしているはずだ。その失敗談を聞かせてやれよ。

そして、若者達に、「失敗も出来ない奴は一人前にはなれない。大いに失敗しろ。大いに苦しめ。大いに恥ずかしい思いをしろ。それが出来ない奴は今すぐ、この場から立ち去れ」と言って欲しいね。


これは我が子に対しても同じだよ。俺達にも子供時s代があった。そして、色々と失敗して、親に怒られ、先生に怒られてきたはずだ。そういった話をもっともっと、子供達に聞かせてやって欲しいなあ。


「失敗」を受け止めてやれる会社、人間、親であって欲しい。

そして、「失敗」したことを責めるのではなく、何故、失敗したかを、一緒に考えてやれよ。さらに、最後に「今回の失敗という貴重な体験が出来たことに感謝しろ。そして、この貴重は経験を次にどう生かすかをしっかりと考えろ」と言ってやって欲しいなあ。


失敗も出来ない様な人物にだけは育て無い様にしてくれよな。


失敗を恥だと思っている人も多い様だが、俺は、失敗は勲章だと思っている。

失敗の勲章が多い奴ほど、必ず、誰もが驚くような成果を挙げる。

俺はいつもそう信じている。


今の若い人たちは失敗を恐れ、シニア世代は、失敗を許さない。

何故、恐れるのか、何故、許さないのか。その理由が俺にはわからない。

「何事も慎重にやっていれば、失敗は起きない。」って言う人もいるだろうが、そんなのはウソだ。慎重にやっていても失敗は起こる。


あの一流天才のイチローでさえ、打率は3割前後。と、いう事は、7割が失敗ってことだろう。あれだけ練習をし、自分に厳しいイチローでも10本中3本ヒットが出るかどうかって事だよな。


失敗なくして進歩なしだと俺は思うな。


俺が昔、日本で会社を経営していた頃、就職試験で面接をしたことがある。

俺は「あなたが今までにやった、一番大きな失敗を教えてください」と質問する。

不思議なもので有名な大学から来ている若者に限って、「彼女の前でくしゃみして、鼻水が出てしまいました」と言うような、くだらない話が多かった。

一方、二流大学(表現が悪くてごめん)や高卒者は、「うーん、それは凄い失敗したねえ」という内容を話してくれた。

さらに、スポーツをやっていた人でレギュラー選手だった人と補欠要員だった人では、補欠要員だった人の方が、入社後の成長は早かったな。常に、レギュラー目指して努力し、でも、いつもレギュラー入り出来ない。それでも諦めず、失敗を繰り返しながらも必死に努力する。そういった補欠要員だった人の方が、仕事に打ち込む姿勢が違った。


あなたが今までにやった大きな失敗。この失敗談を堂々と話し出来る、そういうシニアオジサン、オバサンでありたいよな。


そう言えば、俺も勲章を沢山もらったなあ。そろそろ、誰もが驚くような成果を出さないとな。


まあ、焦らず、のんびりといくかあ。

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