俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

人間皆、表と裏の顔がある。仮面を脱げる場所、それが家庭だよ。

生き物にはすべて、表と裏の顔がある。
例えば、物言わぬ草花達。美しい花で人の心を和ませてくれるが、彼らも、生きるために熾烈な戦いを繰り広げている。少しでも日光の当たる場所へと、周りの仲間を押しのけてでも日光を求める。
可愛い顔をした犬や猫。しかし、彼らも人から餌を与えられている間は、愛らしい顔だが、一旦、野生化し、生きるためには、犬ならば集団で獲物を襲い、猫ならば、足音を忍ばせて獲物を狙う。
植物も動物も、生きるためも表と裏の顔を本能で使い分ける。


さて、人間はどうだろうか。人間も裏と表の顔を持っている。先の、動植物と一番違うのは、本能で使い分けているか、意識して使い分けているかである。


人間は厄介な事に、意識して表と裏の顔を使い分ける。故に、そこには、様々な策略や裏切り、そして、それに対する恨み、憎しみ、悲しみが発生する。


どんな人間でも、必ず、裏と表の顔を持っている。俺にもある。「お客様は神様です」という気持ちですべてのお客様に接するのが、サービス業の鉄則ではあるが、いつもきれいごとだけでは済まされない部分がある。嫌なお客様も正直ある。しかし、常に笑顔で接しなければならない。どんなに腹が立っていても、笑顔でいなければならない。
これは、意識しなければ出来ない表面だ。


また、営業職の場合、その相手の応じて顔を変える必要がある。
営業は自分を売り込むことだという人もいるが、俺は、自分の経験上、相手に併せて自由自在に変化出来る人間こそが、プロの営業マン、営業ウーマンだと思っている。
いつも笑顔が好きな人には、笑顔で接し、逆に、いつも笑顔でいると「ヘラヘラ、チャラチャラした奴だ」と思う様な相手には、沈着冷静な営業に変身しなければならない。
俺が以前勤めていた日本の会社では、お客様は、多種多様だった。一般家庭の奥様から個人商店の大将、女将さん、中小企業の部長から社長、大企業の庶務課の課長や時には、重役の前でのプレゼンなんてのもやった。
全てが違う顔でなければならない。そして、どれも本当の自分ではない。


俺が、裏も表もない、本当の顔に戻れるのは、愛する家族が居る我が家だけ。


「えっ、それじゃあ、友人の前でも表と裏の顔があるのか?」と言われるだろう。正直に答えよう。「ある」。そして、同じ質問をあなたにも返したい。「どうですか?ないと神に誓って言い切れますか?」ってね。


ここでは裏表の顔は必要ないでしょう。正直になってお考え頂きたい。


俺は、唯一、自分に戻れるのは家族の前だけだ。特に、妻の前では、素の自分で居る事が出来るから嬉しい。
酒が飲めない俺は、「酒の力を借りて」という事も出来ないので、いつもシラフで、自分の正直な気持ちを妻に言う。


俺と同年代のシニアおじさん、おばさん、あなたの夫、妻も、あなたに家で会うまでは、表と裏の顔を使い分けて必死に戦っている。(旦那さん、ご近所付き合いでも必要なんですよ)せめて、夫婦二人になった時は、お互いに仮面を脱ぎ捨て、素の自分で接し合おうよ。互いの労を労い、思いやりの心で接しようぜ。

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