俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

自分を裏切ることだけはするな

人間生きていく上で、色々な裏切りに遭遇する。と、同時に、自分自身も人を裏切ってしまうこともある。
「今までに一度も人を裏切ったことなどない」と言える人はまず居ないと俺は思う。
生きていくために、自分や愛する家族を守るために、人を裏切ってしまうことは誰にでもある。


裏切りにも二種類あると俺は思う。
意図的に、自分の利益のために、最初から相手を騙すことを念頭においた裏切り。これは許せない裏切りでよな。
一方で、前述した様に、自分や愛する人を守るために、結果的に裏切ってしまうケースがある。
裏切られた本人にしてみれば、どちらも同じ裏切りでしかないと思うだろう。腹が立ち、相手を憎み、恨むかも知れない。しかし、もしも出来る事ならば、そこで一呼吸おいて欲しい。そして、相手が何故、自分を裏切ったのかを考えて欲しい。


その裏切り行為が、完全に自分を騙すためのものだったのか、苦渋の選択の結果、そうなったのか。
もしも、相手も悩みに悩み、相手が自分の気持ちに正直になるために、結果的にその裏切り行為につながったのならば、俺は相手を許してやって欲しいと思う。


極端に言えば、最初から悪意がない事を条件にだが、「誰を裏切っても構わない。自分を裏切ることだけはするな。そうすれば、その心は相手にも必ず理解してもらえる」ということだ。


では、悪意のある裏切るに遭遇した時はどうすればいいのか。相手を恨み、憎しみ、仕返しを考えることなど、愚かな行為だ。何故ならば、それを行っている時間、結局は、その相手に、自分の大切な時間を奪われていることになるのだから。
裏切られたうえに、自分の貴重な時間まで奪われる必要はない。
俺は若い頃は、その愚かな行為をしていた。しかし、時間を奪われているという事に気が付いてからは、逆に、「俺さ、あいつにこんな事があって、結果的に裏切られたよ。いやー、まだまだ俺自身、精進が足りないよなあ。もっともっと人生勉強しないとな」と笑って済ませることにした。
もちろん、裏切りに遭って、物質的損害が出た場合には、法的手段に訴える必要があるが、そうでない場合は、笑って済ませる。そうすると、不思議なもので、その後、街で、自分を裏切った相手と出会っても、相手の方が逃げるようにその場からいなくなる。こっちは、堂々と生きていけるって訳だ。


裏切られて傷ついている人もいるだろう。その傷は、人が言うほど、簡単には癒えないよな。だから、時間をかければいい。焦る必要などない。
「時間が解決してくれる」っていうが、それは違う。「新たな出会いが傷を癒してくれ、立ち直るきっかけを与えてくれる」。だから、どんなに傷ついていても、家に閉じこもることだけはやめろ。
あえて、外へ出るんだ。それが、一番の薬になる。

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