俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

俺達シニア世代が次世代に残せるもの。それは「日本の心=人情」

俺は今、東台湾の花蓮県に住んでいる。市内から車で一時間ほど南へ走ったところで、本当に田舎だ。
時間だけはのんびりと過ぎていく。田舎と言えども、一応、コンビニはファミマにセブンイレブンが各一軒あり、スーパーも二軒ある。
まあ、これは最寄りの駅前通りで、駅前通りも車で三分ほどで終わり、後は、畑に田んぼに、民家がポツポツ。


俺の住んでいる地域は、阿美族という原住民の人が沢山住んでいる。みんな本当に人情味のある人達だ。
俺が住んでいる地域で、日本人は俺達だけ。だからすぐに顔は覚えてもらえるし、声もかけてくれる。お年寄りは日本語が堪能だし、若い子も、家でおじいちゃんやおばあちゃんが日本語を話すので、少しは意味がわかるようだ。


生活をする上で、何か困ったことがあると、皆が協力をしてくれる。水漏れがした!というと、すぐに修理屋さんへ連絡をしてくれて、「きちんと修理してあげるように」と指示まで出してくれる。
本当にありがたい。


俺は今までに、台北、台中、花蓮市内、と移り住んだが、今の場所が一番気に入っている。
今の家の家主は最低な奴だけど、まあ、家主は花蓮の人間じゃないし、地元の人からもあまり好かれていない様だ。


台湾旅行へ行くならば、是非、日本が忘れ去ってしまった人情味があり、文化・伝統を大切にし、年長者の事を敬う心を未だに持ち続けている花蓮の田舎へ来て欲しい。


特に、若い人もそうだが、俺は、シニア世代に来て欲しいと思う。そして、今の自分達が将来のある若い人のために、何をすべきか、何を残すべきかを、身を持って感じて欲しい。


団塊の世代の人達は、俺達に、がむしゃらに働く事を教えてくれた。それはそれで大切な事だった。だから、日本は先端技術の発展した経済大国に成長した。
俺達は団塊の世代の人達が敷いたレールを拡張することに努力した。
でも、もう十分に俺達が果たすべき拡張はした。次は、経済大国になる過程で置き忘れてきた日本人の心を残すべきではないだろうか。
拡張工事は若い人に任せよう。そして、その若い人たちが行う拡張工事に、俺達が忘れてしまった、日本の心を加えるようにしてもらおう。


俺達がガキの頃に経験した、人情味あふれる街を復活させるための努力をしよう。
そのためには、今の若い人たちに、人情の重要性を伝承していかなければならない。
だからこそ、俺達自身が忘れてしまっている人情を、まずは、おれっちシニア世代が取り戻していかなければならない。


俺達シニア世代が次の世代に残せるのは、「日本人の心=人情」だと俺は思うけどね。

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