俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

会社というジャングルで生き残る方法

生きていく上では人に気を遣うという事は大切な事だと思う。
が、俺は、その気を遣うというのが疲れる。
特に、日本人の場合、本音で語り合える人間は少ない。表面上は、「本音で語り合おうね」と言いながらも、どこかで本音の部分を隠している場合が多い。


俺も、仕事をする時は本音は隠している。これは大人としては当たり前の事。しかし、家庭内では本音しかない。だから、息子とも大喧嘩し、息子が家出した事もあった。
でも、今は互いに本音で語り合えるようになった。


話を少しだけ戻すが、仕事の時は本音を隠すという事だが、これはあくまでもお客様に対してだ。サラリーマン時代、同僚や上司に対しては俺は自分の意見を述べる。部下に対しては、話を聞き、俺の考えを伝える。ただし、強制はしない。最終的に決めるのは本人だから。
上司に対しては、徹底的に議論をする。議論を嫌う上司もいた。命令口調で、「部下なんだから上司に従えばいい」という傲慢な上司。こういった上司に対しては議論を望んでも意味がない。だから俺は必ず最後に「わかりました。従いましょう。ただし、従うという事は、私の命を預けるという意味と同じですから、そのお覚悟と、責任だけはお願いします。万が一の場合があっても、部下に責任転換するような事はしないでください」と釘を刺していた。中間管理職である俺の立場としては当然の事だ。俺には俺の部下を守る義務と責任がある。故に、上司と議論してでも、最適な方法を模索するべきなのに、それを嫌い、自分のカビが生えたような大昔の経験だけで物事を判断する大バカ者の上司の場合には、釘だけは刺しておかないとダメだ。まあ、その釘も、万が一、最悪な結果に終わった時には、上手く釘を抜いてしまい、結果、俺の責任という事もあったがね。
しかし、こっちもその事は最初から計算済み。釘を刺すときは、大勢の前で刺すようにしている。絶対に一対一では言わない。一対一の場合は、「検討するお時間をください」と言う。ちゃんと、証人をつくっておけば、最悪の事態の場合でも、本当は誰が最も悪く、責任をとるべき相手であるかが明白になる。但し、ここで変な期待はしてはダメだ。証人が証言をし、自分の味方をしてくれるなんて思わない事だ。一切の期待はしてはダメ。
責任を取るべき人間が責任逃れし、俺がその責任を被っても、その事はウワサという恐ろしい武器として発射される。その武器のスイッチを押すのが証人達だ。


こういった悪質な上司にあたった場合は、諦めて、自分の身を守るための戦術、戦略、戦法だけは常に考えておくべきだ。上司にゴマすっても、この手の上司はそんな人間をも平気で裏切るからな。


昔、第二次世界大戦の時、台湾の原住民で構成された高砂義勇隊という部隊があった。彼らは、ゲリラ戦が得意で、ジャングルの中での戦いで大活躍した。その元高砂義勇隊におられた方が語ってくれたのだが、ジャングルで生き残るためには、自軍のみならず、その土地の人間に味方を作ることだったそうだ。ジャングルが生活圏だった地元民に味方を作っておけば、情報もいち早く入手出来、相手の動きも判る。万が一の時には匿ってもくれるし、食料も貰える。常に、自分の身を守るために、今、何をしておくべきかを考える事こそ、戦争で生き残る方法だったそうだ。


本音で仕事出来れば最高だろうけど、日本のサラリーマン社会ではそれも理想にしか過ぎないのだろう。だったら、会社というジャングルで生き残る方法をしっかりと身に付けておくべきだ。


俺は、本音で仕事出来ない環境が嫌になり、自分を裏切ってまで仕事はしたくないと思い、会社を辞めた。
そして、俺なりの生き方を選択した。だから、俺の様に生きろとは言わない。
いや、むしろ、俺の様に生きたら、普通の人間ならば寿命が縮まってしまうから止めたほうがいいと思うよ。


シニア世代のサラリーマン、キャリアウーマンの皆さん、残りの会社でのサバイバル生活、無事に生き残ってくださいね。

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