俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

シニア世代の仲間たちよ、最後の脱皮をして、忘れ物を取り戻そうよ

団塊の世代と言われた人達がここ数年で大勢、定年退職を迎えた。企業戦士と呼ばれ、会社最優先で働き続けてきた人達。
今の若い人たちからすれば、「どうして自分の時間も、家族との時間も捨てて、会社のためにそこまでするの?」と理解に苦しむだろう。しかし、忘れてはいない。戦後、僅かな時間で世界に通用するだけの経済大国にしたのは、この団塊の世代と呼ばれる戦士なのだ。
と、同時に、反省もしなければならない。世界での経済戦争に勝つために、少しでもコストの安い海外への進出に専念し、そのために、日本の優れた技術は海外へ流出。肝心の日本国内での後継者を育てる事を忘れてしまった。


大手企業のみならず、中小企業までもが、競うようにして中国などの新興国へと出ていった。これには、経済界とは別の、政治力も大きく影響し、企業はそれに踊らされた部分もある。自民党政権から旧民主党政権に変わり、民主党の小沢一郎氏は同党の若手議員を数百名、飛行機貸し切りで真っ先に、中国へと訪問した。あの頃から、中国は日本に対し、今までにない強気に出るようになったことは事実だ。そして、時同じくして、企業の中国進出に拍車がかかった。


今、中国から撤退する日本企業が急増している。しかし、中国の法律の関係で、簡単に撤退も出来ず、身動きが取れなくなってしまい、倒産の危機に追い込まれている中小企業も少なくはない。


俺は理想主義者だと言われる。そう、確かにそうかもしれない。否定はしない。
俺は、心のある会社経営こそが、真の会社経営だと信じている。「金儲けをするためには、時には非情にならなければならない。心を捨て、理想を捨て、利益追求に邁進してこそ、企業なのだ」という人もいる。それはそれで一理あるだろう。否定はしない。しかし、肯定もしない。
会社と言えども、所詮は人の集まった一つの集団だ。会社という生き物など存在しない。
全ては人間が動かしている。だからこそ、心が必要なのだ。「精神論では会社経営は成り立たない」というのは、俺は、経営側の言い訳でしかないと思っている。
心を見失った会社が、消費者を騙し、欺き、裏切るような商品、製品を平気で世に出したり、取り返しのつかないの事故を起こす。


今の若者が世の中に何の期待も、夢も持てなくなったのは、俺達の責任ではないだろうか。
しかし、若者の無気力、無関心という言葉に置き換えて、責任逃れをしている様に思う。


シニア世代の俺達が、どれだけ若者に希望を与える事が出来るかは、まずは、俺達自身が心を取り戻すことから始まるのではないのだろうか。


シニア世代のオジサン達よ、自分の顔をじっくりと鏡で見たことがあるかい?
いつの間にかシワは増え、髪の毛は白く、薄くなり、顔全体がたるんでいる。そう、俺達は自分では若いと思っていても確実に歳は取っている。どう見てもオジサン以外の何者でもない。でも、一本一本のシワにも、白く薄くなった髪の毛にも、全て、俺達が歩んだ歴史が刻まれている。
団塊の世代の人達に思い切りしごかれ、鍛えられた証でもある。でもさ、同じことを繰り返していても意味がないのではないだろうか。
時代は変わっている。流れている。
俺達が今からやるべきことは、若者への未来を道筋を作ってやる事。希望に満ち溢れた未来を作ってやること。これは、政治家では実現出来ない。奴らには俺達が求めている心などない。


鏡で自分の顔を見た時、自分の眼をしっかりと見つめて欲しい。輝きはあるか。先をしっかりと見据え、夢と希望を持った眼をしているか。
シワや白髪や薄毛やたるみはどうしようもない。しかし、眼の輝きだけは、自分の心一つだ。


今の若者が数十年後に、俺達と同じように、じっくりと自分の顔を鏡で見た時に、活き活きとした、輝きを持った眼でいて欲しいと願うのなら、俺達シニア世代が最後の脱皮を行い、置き忘れてきた心を取り戻した経営をして欲しい。


そうすれば、きっと、妻が自分を見る眼も変わると思うよ。


そうさ、俺は理想主義者だ。そのどこが悪い。これが俺の生き方なんだよ。

×

非ログインユーザーとして返信する