俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

力は石造りの家と同じで、何百年ももつ

人間、誰でも一番欲しいもの、好きなものといえば、それはお金だ。お金が嫌いと言う人はまず居ないだろう。
俗に言う、大金持ちと言われる大富豪たちも、今の自分の資産だけでは満足せず、さらに強欲にお金を儲ける事を考える。いや、逆言えば、こういった大富豪、セレブと呼ばれる人達ほど、お金には強欲なんだろう。だから、大富豪になれた。


例えば、月収が手取りで20万円あったとしよう。すると、人は、20万円相当の生活をする。しかし、昇給していき、30万円の手取りになった時、人は30万円相当の生活をしている。そしてある日、減給になり、20万円になってしまうと、人は自分が貧乏になったと感じる。以前の、20万円での生活を忘れてしまい、貧乏のどん底に落とされたように感じる。そう、30万円の生活に慣れてしまい、感覚が鈍ったのだ。
20万円の生活をしている時は、「後、10万円給与が増えれば生活は楽になる」と人は思い、30万円になった時にも同じように「後、10万円給与が増えれば生活は楽になる」と思う。
こういった感覚の人間は、完全にお金と言う魔物に騙され、侵されてしまっているのだ。


目標を高く持つことは大切だ。しかし、初心を忘れてしまってはいけない。
例え、30万円の手取りになっても、30万円の生活をしているようでは、その人間は何時まで経っても「自分は貧乏」という幻想から抜け出せず、いつも「お金がない」と言い続けているだろう。30万円になっても、20万円時代の生活を続け、時々、20万円時代では味わうことの出来なかった贅沢をする程度にしておけば、何かあった時には助かる。
今の世の中、いつリストラに遭うかわからない。いつ会社が倒産するかわからない。
また、人間である以上、いつ大きな病気をするかはわらない。緊急入院、緊急手術という場面に出会わないとは言い切れないのだ。


お金というものは何十年もすれば崩れ去ってしまう。しかし、力というものは、石造りの家と同じで、何百年ともつ。
では、力とは何か。それは、生きるための知識であり、生き残るための知恵だ。


知識も知恵もない、ただ単に、お金を儲けただけ、ただ単に、お金を貯め込んだだけの人間は、いつか必ず崩れる。


学校を卒業したら勉強は終わりだと思っているのは大間違いだ。人間、生きている限り、様々な分野での勉強が必要なのだ。時間を有効に使い、知識を付け、その知識を生かせる知恵を磨く。それが、力となり、石造りの家となる。
お金と言う紙切れの城を築くだけではダメだ。


さあ、あなたは石造りの家を作り上げる事が出来るかなあ?作りたいのなら、まずは、今の生活を見直し、本当に無駄はないのか、本当に楽しめる人生を送るためにお金を使っているかを考えてみようぜ。


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