俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

西宮市長の発言で思う事。

西宮市長の発言が問題になっている。
高校での講演会の際に、「自分が高校時代は、授業を抜け出してタバコを吸い、麻雀をしていた」という発言。市議会では謝罪と訂正を求めているが、市長は、認めない。
「別に高校生に問題行動を助長するように言ったのではない。」という市長。
結局彼は、「高校時代に問題児であった自分が、今は市長にまで成れた」ということを言いたかったのだろうが、では聞きたい。市長ってそんなに偉い職業なのか。
俺に言わせれば、たまたま選挙で当選したというだけで、偉いとは一切思わない。
俺は日本に住んでいないから判らないが、テレビで見る限り、西宮市長は、外見もしゃべり方も今までの市長というイメージとは少し違う、異端児的な感じを受けた。それが、人気につながり、当選しただけのことだ。政治家は皆、同じだと俺は思っている。
だから俺は政治家を絶対に先生とは呼ばない。先生じゃないからだ。
おまけにこの市長は、市議会で自分を追及した女性市議会議員のことを自分のブログでかなり酷い表現で批判した。この点は市議会から追及され、慌てて訂正したようだが、その訂正内容も、「四角四面な考えで・・・」というもの。


確かにお役所は四角四面な考えしか出来ない。しかし、高校生の前で、自分の不良時代の話をし、その趣旨を明確にせず、「彼らはわかってくれているはず」と勝手に決め込む様な発言は許されない。しかも、市長という職位、職責を負った人間の発言なのだから、四角四面に対応されて当たり前ではないか。


人にはそれぞれに自分の立場がある。これは、会社員であろうと、経営者であろうと、パート・アルバイトであろうと、主婦であろうと、学生・児童であろうと、皆、それぞれの立場がある。
その立場をしっかりと認識し、今、自分は何をすべき位置にいるのか、何をしてはいけない位置にいるのかを判断し、責任ある言動を取るべきである。
それが出来ない人間は、失格ということだ。


学生や児童はまずは勉強だよな。そして、スポーツや文化活動。これは学生・児童に与えられた職務とも言えるだろう。(職業じゃないから職務という表現は不適切だろうが)
仕事をし、賃金をもらう立場の人間は、賃金に見合う労働をする必要があるし、勤めている会社に迷惑をかけるような行動はしてはいけない。
経営者は、まずは、従業員の生活を守り、消費者を裏切らない行動を取る必要がある。
専業主婦は、家庭内の家事をこなす必要がある。
このように、各人には必ず果たさなければならない責任が存在している。


もっと大きな範囲でみると、大人は子供に対して果たさなければならない責任がある。
これは、自分の子供に対してのみではなく、全ての子供に対してだ。
しかし、その大人のモラルが今、著しく低下している。
モラルに今も昔もない。時代が変わったなどという言い訳も通じない。


震災の時、配給を受ける日本人がきちんと列に並び順番を待つ姿に世界中が称賛した。
しかし、その同じ日本人が、ネットで人を攻撃し、苦しめている。子供だけの世界で起こっているのではない。大人がネットを使って、個人攻撃をする。卑怯な方法で営業妨害をする。
大人が性犯罪を犯す。大人が殺人事件、暴力事件、薬物事件を起こす。
すべて子供は見ている。


もしも、西宮市長が講演した高校の生徒が、喫煙や高校生立入禁止のパチンコ、雀荘で補導され、その生徒が「西宮市長も若い頃やっていた。何故、俺がやったら補導されるんだ」と答えた時、市長はどの様に責任を取るのだろうか。


大人が果たすべき子供への責任。今一度、俺達大人はしっかりと見なおす必要があるではないだろうか。


そして俺は思う。今の自分勝手な言い訳だけをし、自分だけを正当化し、自分が正義の味方だと思い込んでいるバカな大人達に雷を落とせるのは、俺達シニア世代の責任ではないだろうか。そして、そんなバカな大人達から子供達を守ってやれるのも、俺達シニア世代の責任ではないだろうか。


俺はそう思うけどなあ。

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