俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

失敗しても恩に報いるために前を向いて歩もう

生きていく上で失敗は必ずある。いや、失敗の方が多いのかもしれない。だからこそ人は成長出来る。
しかし、「同じ失敗だけは繰り返すなよ」とよく言われるけど、これがまた同じ失敗をやってしまうんだよな。欲があり、弱いからだろう。


俺も今までに何度も同じ失敗をしてきた。特に、すぐに人を信じてしまうという俺の最大の欠点だった。
人を信じたために、どん底まで叩き落されたこともある。家族以外のすべてを失ったこともある。その頃からかなあ、「俺、これからは自分の人生をもっと大切に生きよう」と思い出したのは。それからは相手を信じる前に、「信じない」という事から入るようになった。ある意味、悲しいことかもしれない。「信用しない」ということから始まる人間関係なんて、本当に悲しいよな。でも、それまでの俺の経験がそうさせた。


自分が苦しい時ほど人は騙される。自分が欲深くなっている時ほど人は騙される。騙す相手もその点はよく見ている。
だから、騙す方も、騙される方も共に責任があると思うな。


一方で、本気で相手の恩に報いたいという一心で頑張っていたが、結果的に失敗に終わり、相手に迷惑をかけてしまう事ってあるよな。こんな時でも、相手は「あいつに騙された」と言う。これは少し違うと俺は思うな。
最初から騙すつもりなどなかった。本当に、必死になって努力してきた。しかし、結果がダメだっただけだ。それを、「騙した」とは言えないだろう。


俺も経験はある。俺の事業を応援し、出資してくれた人がいる。俺はその人の恩に報いるために必死になって働いた。しかし、結果的に俺に能力がなかったために、その事業は失敗した。失敗の原因は色々ある。しかし、その原因は俺自身が判っていればいい。いくら失敗の原因を並べても、それは言い訳にしかならない。あらゆる危機を回避し、乗り切るのが経営者の責務なのだから。それが履行出来なかったのは、経営者の能力不足だ。俺もそうだった。本当に出資してくださった方々には申し訳ないという気持ちでいっぱいだ。今もその気持ちは変わらない。故に、一生かかってもその償いはしていく覚悟だ。法律的に出資金は返還不要となっているが、それは法的な解釈であって、人間として俺はそれでは気が済まない。しかし、時間は要する。その時間を与えてくれる人と与えてくれない人がいる。後者の人達が「あいつに騙された」と言う。


俺は自分が失敗した時に感じたことがある。
「失敗者は悪党なのか。失敗したらもう二度と這い上がってきてはいけないのか。」ってね。でも俺は逃げないと決めていた。そして、必ず俺は這い上がってやると決めた。
まだまだ這い上がったと言える状態ではないけど、一日一日、少しづつだが前に進んでいる。恩に報いるために。


失敗経験者の俺からのお願いだ。もしもあなたの近くに失敗した人がいたら、黙って見守ってやってくれ。言葉など要らない。黙って見守ってやって欲しい。そして、本気で這い上がろうと努力している奴には、チャンスを与えてやってくれ。
失敗した人に止めを刺すような言動だけはやめて欲しい。


失敗した人、俺も前を見て生きている。だから、一緒に生きようぜ。皆に平等に明日は来る。その明日を意味のある明日にするために、そして、恩を頂いた方々に報いるために、逃げずに、前を向いて、ひたすら努力していこうぜ。


俺はそう思うけどなあ。

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