俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

1082円以上の価値がある主婦

703円・1,082円。この数字が何だかお判りですか?
実は、夫と妻のランチ平均価格。703円が夫で、1,082円が妻。さーて、あなたはどう思う。


夫側からすればこの数字だけを見せられると「冗談じゃないよ!」と思うだろう。俺も正直、最初はそう思った。しかし、この数字には後がある。妻の外食ランチの回数は平均で月に1回~2回。その平均の数字なのだ。


男女雇用均等法という法律があり、表向きは雇用する際、男女は差別のない待遇を受ける権利があるとされている。しかし、現実には、日本ではまだまだ男女差別は職場では根強く残っている。賃金の格差も当然あるし、出世にも男女差別が残っている。この点では日本は男女雇用均等後進国と言えるだろう。


まして、主婦に対する価値評価はかなり低い。掃除、洗濯、料理に育児。このほとんどが主婦に押し付けられている。しかも決まった賃金が支払われることはない。
最近では、主婦業をこなしながら、家計の足しにとパートで働く方も多い。会社には休みがあるが、主婦業には休みがない。365日、家族のために働き続けている。
ほとんどの家庭では、朝は夫よりも先に妻が起き、朝食の準備やら、お弁当作りを始める。夫が起きて来た時には、当然の様に食卓には朝食が用意されている。子供達も家を出るときには当然の様にお弁当が用意されている。夜は夜で、当然の様に夕食が用意されており、洗濯物も仕上がっている。


この当然が当然でなくなった時、どれだけ大変なのかを始めて知る。
俺も離婚し、子供二人を引き取った時は大変だった。毎朝、子供のお弁当を作り、朝食を用意する。俺は子供のお弁当に冷凍食品やインスタント食品を絶対に使わないと決めていたので、毎日、メニューを考えるのが大変だった。当然、夕食も作る必要があるので、夕食の買い物の際に、お弁当のメニューも考えながら買い物をする。夕食後、翌朝のお弁当の下ごしらえをしておく。「フライパン1つのみで調理できるおかず」というのが基本だった。
当時、息子は野球部に入っていたので、とにかくよく食べる。二段式の大きなお弁当箱の一段はすべておかず。それ故に、毎回5~6種類のおかずを用意した。しかも、土曜、日曜も練習だったので、休みなしだった。1年半で野球部監督の暴力事件が発覚し、それを機に野球部を辞めてくれた時は、正直、ホッとした。
俺の場合、当時は、自分で事業(ハウスクリーニング業)をやっていたので出来た事かも知れない。ただ、ナイト作業と言って、スーパーや飲食店の閉店後のお掃除の際には、終わるのが朝の5時頃。それから家に帰って、シャワーを浴びて、子供のお弁当を作り、朝食を用意し、30分ほどの仮眠を取って、子供達を見送る。その後、再び、30分ほど仮眠を取って、9時過ぎには仕事が始まる。それを、息子が卒業するまでの3年間続けた。(娘は給食が有ったので助かった)お弁当作りは皆勤賞だった。これだけは自分で自分を褒めてやりたい(笑)
俺の場合は、洗濯は前の日の夜に済ませ、夜の間に物干しに干しておく。取り入れと整理は子供が手伝ってくれたので助かった。掃除は、まあ、仕事柄、苦にはならなかった。


この苦い経験があるだけに、今の妻には本当に感謝している。人間って、自分が経験しなければ判らない事って本当に沢山あるよなあ。


主婦業を営む方は、この過酷な労働を365日、当たり前の様にこなしている。本当に素晴らしいと思う。だったら、月に1回や2回、ご褒美ランチを取ってもらってもいいじゃないか。1082円なんて安す過ぎると俺は思うよ。


「俺が一生懸命、命を削って働いて稼いだお金で、妻だけが豪華ランチだなんて許せない」なんて思っているあなた、器が小さいよ。妻の苦労を理解していないよ。だから、自分の苦労も理解してもらえないんだよ。


本当は妻へのご褒美ランチ、夫の方から言葉をかけてあげて欲しい。そして、月に1回ぐらいは、夫婦でランチなりブランチなりを楽しんで欲しい。
素直に「いつもありがとう」と言えない男性陣たちよ、素直に言えないなら、せめて、態度で示そうよ。


まあ、一番の理想は、きちんと言葉に出してお礼を言って、そして、ご褒美ランチにお誘いする、そういう夫でいて欲しいけどな。


俺はそう思うけどなあ。

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