俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

離婚=感謝の心を忘れた自分がいた?

この世に、男と女がいる限り、「結婚」「離婚」は人生の一大決心。

結婚するにしても、離婚するにしても、その後の人生は大きく変わる。特に、日本人の場合は、その傾向が強いように感じる。


結婚となれば、お相手がどんな人か、いや、どんな家柄の人で、どこで働いていて、学歴はどうで等々、誠にくだらんことを噂して喜ぶ連中が多い。


離婚となれば、さらにその噂話は盛り上がる。離婚原因は何なのか。慰謝料は。子供はどうするのか等々、これまた、どうでも良いような事を喜んで情報収集し、尾びれ背びれをつけて噂する。


「あの人には離婚歴があるんだって」「えっつ、そうなの!!浮気が原因?」「そうらしいわよ」「あの人、遊び人風の人だったものね」何て事を嬉しそうにお茶しながら話している人、いるよな。


こういった人ほど、自分の家族関係が冷え切っている人が多い様に俺は思うな。


結婚は目出度い事だ。素直に喜び、祝福してあげればいい。離婚は悲しく、苦しい事だ。そっと、見守ってあげる事が大切だ。


最近は「結婚」「離婚」以外に、「結婚しない」という事についてまで、色々と口出す人もいる。

「結婚だけが人生じゃない」という考えの人もいる。俺は否定はしない。その人の人生はその人のためにだけ与えられたものなのだから、その人の人生の価値について、他人が意見することではない。


俺は今の妻と結婚して、夫婦になれて幸せだった。今も現在進行形。

しかし、俺にも離婚歴はある。子供は俺が引き取った。

離婚原因?そんなこと、どうでもいいだろう。勝手に想像してくれればいい。


結婚を決意し、結婚するための力よりも、離婚を決意し、離婚するための力の方が何百倍も力が必要だ。


人を愛するというのは、必ずしも、幸せな事だけではない。苦しい事もある。

しかし、愛する苦しみよりも愛を忘れる苦しみの方がもっと苦しい。


離婚は、縁があって一緒になった者同士が、結果的にはその縁が間違っていたために、縁切りをする。しかし、縁と言うものは、時間が経過すればするほど、太く、様々なシガラミが絡みついている。

その縁を断ち切るのだから、苦しくて当たり前。しかし、それでも切らなければならない縁だったというのが、離婚だ。


子供がいれば、「子供のためにも我慢するしかない」という人もいる。俺は正直、この考えにだけは素直に賛同は出来ない。毎日の様に夫婦喧嘩が続き、あるいはまた、夫婦の会話もなく、母親は父親を無視、父親は母親を無視して、互いに好き勝手な事を子供に吹き込む。

子供はその狭間で、何が本当で、何が間違っているのかさえ分からなくなる。

そしてある日突然、離婚。子供の親権を巡って争いが始まる。


夫婦としてやっていけない。それは仕方のないことだ。だから夫婦関係は解消すればいい。しかし、親としての立場は解消出来ない。

どんなにお互いの相性が悪く、憎いと思っても、親としての相手までをも否定してはいけない。そりゃあ、酒乱だとか、DVだとか、こういった場合は別問題だが、そうでない限り、相手の親としての立場を全否定し、「あなたのお父さんはこうこうなのよ。」「お前の母親はこうこうなんだ」と子供に相手の悪口を植え付けることはして欲しくない。何故ならば、子供は最終的に「僕は、私は、そんな悪い親から生まれた子だから、自分も悪くなるんだ」と思ってしまう危険性がある。


俺達は人生を色々と経験してきて、その過程で愛する人と出会い、その出会いを信じて結婚をした。しかし、その選択が間違っていた。その事に気付いた。何故、気付けたか。それだけ人生を経験しているからだ。

しかし、子供には免疫力がない。だから、離婚するなら、大人として恥ずかしくない離婚をしろと俺は言いたい。

ガキの様な離婚はするな。


離婚後も、子供の前では、父親であり母親である必要がある。その後、再婚する場合も、離婚後、両親がきちんと親としての務めを果たしていれば、子供は再婚に対しても理解をしてくれる。


親の再婚に反対する子供に対し「難しい年頃だから」なんて事をよく世間では言う。ドラマでもお決まりのセリフだ。

しかし、俺は違うと思う。子供が難しい年頃なのではなく、自分自身が離婚後、親としてどれだけ真剣に子供に向き合っていたのか、そして、新たな出会い、恋愛時期に、どれだけ子供に向き合っていたのかだと思う。


例えば、離婚後も、両親はきちんと子供に向き合っていた。そして、別れた相手が、新たな相手を見つけた。再婚を考えている。何故、相手が再婚を考えているのか。それを、子供にきちんと説明してやれる大人でいて欲しい。そして、相手の再婚を心から喜び、祝福できる大人であって欲しい。

これは決して綺麗ごとではない。それが、離婚を決意し、離婚した者しての責任だからだ。その責任を果たしていない連中が多すぎる。


昔の人は素晴らしい事を言った。「産みの親よりも、育ての親」ってね。

愛し合い、結婚し、子供が産まれた。しかし、残念なことに、離婚となった。

本当ならば、自分が、自分の命を削ってでも育て上げなければならない自分の子供。しかし、それが叶わなかった。そして、別れた相手が再婚する。再婚相手は、自分が産んだ子供ではない子供を、自分の子供として、今後、その人が命を削って、育ててくれるのだ。

簡単なことではない。しかし、別れた相手を真剣に愛し、その愛した人の過去、現在も、未来も、すべてを愛し続けてくれる人。感謝しなければいけないんじゃないかな。


その事に感謝出来ない自分がいたなら、それが、離婚という結果を生み出した本当の原因じゃないかな。感謝の心を忘れた自分がそこにいたってことだよ。

×

非ログインユーザーとして返信する