俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

感謝と反省の言葉、忘れてないか?

花蓮に来た日本人観光客に、花蓮の歴史、花蓮の自然、花蓮の民族について色々と紹介をさせて頂くのが俺の仕事。

今までに、1000組近い日本人観光客のご案内をしてきた。

「日本人も年代によって違うものだなあ」と思うな。


シルバー世代の人達は、常に感謝の言葉をおっしゃる。例えば、車の乗り降りの際、扉の開閉をスタッフが行うと、「ありがとう」とおっしゃる。

見学が終わって車に戻ってくると、「お待たせしました。」とおっしゃる。

些細な事でも、必ず、お礼の言葉をおっしゃる。


20代の若者も、シルバー世代の人達と似ている。お礼の言葉は必ずおっしゃってくれる。


問題は、シニア世代だ。50代から60代。「こっちは客だぞ。お金も支払っている。だから、このぐらいのサービスは当然だ」という態度。お礼など一切言わない。当たり前と思っている。

また、夏場など花蓮は陽射しが強く、暑い。すると、「どうしてこんなに暑い。どこか、涼しいところへ行先を変更出来ないのか」と無茶を言ってくる。

花蓮の夏場で涼しい場所など、屋外にはない。そんなに涼しいところがいいのなら、一日中ホテルで寝てればいいのにと思う。が、まさかそんな事は言えないので、笑顔で対応はしている。


さらに厄介なのが、知ったかぶり、自慢話である。花蓮の歴史について俺が説明していると、「そう言えば昔、○○○○事件が台湾であったはずだが、あれは、○○総統の時代でしたよね」って、全く、俺が説明している事とは関係のない話を持ち出す。

こういう時が一番困る。無視するわけにもいかないし、かと言って、その話題に対して返事をすると、今、俺が説明している事から話題が逸れてしまう。

一人旅の方ならいいが、そうではなく、家族連れや仲間と来ている人の場合、他のお客様に迷惑になってしまう。


集合時間になっても戻ってこないのが、これまたシニア世代に多い。

こっちはルートを考えるとき、分刻みでルートを組む。何故ならば、昼食の時間があるから。花蓮のレストランは、お昼は1時半がラストオーダーになるお店が多い。その時間までには、何が何でも間に合うように車を走らせる必要がある。

しかし、集合時間になっても戻ってこない。5分、10分と時間が過ぎていく。

やっと戻って来ても、「ごめんなさい」という言葉が出てこない。

まるで、「謝ると負け!」という台湾人の様だと思う瞬間だ。


感謝と反省の言葉って本当に大切なんだよな。子供の頃、学校の先生によく言われたよな。子供時代には素直にそれが出来たのに、何時の頃からか、出来なくなったよなあ。


でもさ、「ありがとう」「ごめんなさい」と言う言葉一つで、相手も自分も気持ちよくコミュニケーションが出来る。

家族連れで来られる日本人観光客の場合、親がきちんと感謝と反省の言葉をおっしゃる場合、幼い子供さんでも、きちんと感謝と反省の言葉を言う。

子供は親の背中を見て育つというが、本当にそうだと思う。


俺と同じシニア世代の皆さん、あなたはきちんと「ありがとう」「ごめんなさい」が言えてますか?

これは外だけの話ではないですよ。妻や夫、子供に対しても、「ありがとう」「ごめんなさい」の心をきちんと言葉にしよう。


ある人が、「俺は女房には感謝しているよ」って俺に言った。俺はそれに対して「俺に言っても意味ないよ。言うならちゃんと奥さんに言葉に出して言わないと」と返事する。

すると、その人は「いやー、結婚してもう20年以上も経つし、今さら改めてそんなこと、言葉に出して言えないよ。女房も言わなくても判ってくれているはずだし」と言い返してくる。

俺、こういった人の考えがどうしても理解出来ない。結婚して何年経とうと、感謝の言葉は言うべきだ。反省の言葉は言うべきだ。言葉に出さなくても相手には伝わっていると言うが、確かに、その気持ちは伝わっているかも知れないが、やはり、言葉に出すことが俺は大切だと思う。


お金を支払っているのだから当たり前。こっちは客なんだから当たり前。今さら言わなくても伝わっている。こういった考えは捨てないか?

他人であれ、家族であれ、常に大切な事は、「ありがとう」「ごめんなさい」の言葉だ。


最後に、これは俺の持論だが、家庭で「ありがとう」「ごめんなさい」と素直に心から言葉に出して言えない人は、会社やご近所のお付き合いにおいても、自分は上手く付き合いが出来ていると思っているが、実際は、周りの人達の本心は違うと思う。はっきり言って、嫌われていると思う。


俺と同じシニア世代のオジサン、オバサン達よ、今日、思い切って言ってみよう。

妻に、夫に、部下に、「いつも、ありがとう」ってね。

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