俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

継続も諦めも共に力なり!

人は生きていくために働かなければならない。

時に、どんなに嫌な仕事でも、生きていくためにやらねばならない事もある。

神経をすり減らし、疲れた体に鞭打って、自分のため、家族のためにやらねばならない。

そうやって必死に働いていても、思うようにいかない事も数多くある。


サラリーマンの場合は、納得のいかない人事異動もある。エリートコースを歩んでいた奴が、派閥問題で敗れ左遷。或いはまた、トカゲの尻尾切りあって左遷。

左遷ならまだ望みはあるが、解雇処分となることもある。


人生、どこで、どう変わってしまうか判らない。

一瞬にして自分の人生が大きく変わることがある。

予想もしていなかった結果になることもある。


でも、良い事も悪い事も全部ひっくるめて、自分の人生。そこから逃げ出すことは出来ない。自殺すればすべてが終わると思ったら大きな間違いだ。自分自身はそれで楽になるのだろうが、残された家族はたまったもんじゃない。親が自殺したとなると、日本では子供の就職、結婚まで影響する。下手すれば、孫にまで影響する。もちろん、悪い影響だ。

様々な苦しさから逃れたいと思い自殺するのは勝手だが、自殺する前に考えて欲しい。

それで本当に皆が納得してくれるのか。幸せになれるのかを。

借金を苦に自殺ってよく聞くけど、自分は勝手に死んで、後の事は我関せずだろうが、借金は残された遺族にすべて責任が移行される。

相続権放棄をすれば借金は背負わなくても済むが、その代償は大きい。結果的に、遺族を苦しめる結果しか残せない。


個人事業者の場合、必ず、浮き沈みはある。故に、浮いている時に沈んだ時のために、しっかりと貯蓄すればいいのだが、それも頭でわかっていても、実際には難しい。浮いている時は、経営者はガンガン攻めたくなる。そのために、設備投資もしなければならない。人員も増やさなければならない。

昔は、業績不振というのはゆっくりとしたスピードで迫ってきた。しかし今は、一気にやってくる。リーマンショックの時の様に。

自然災害によって大きなダメージを受けるときもある。まったく予想出来ない状態で、いきなり沈み始める。


俺も経営者を経験した人間。常に心掛けていたことは、どんなに利益が上がっていても、それは全体の数字であって、細かく分析していくと、業績不振な分野がある。

その場合は、潔く、その分野から手を引く。未練は残さない。きれいさっぱりに手を引く。

手を引く勇気を持たなければ、経営者としては失格だと俺は思う。

攻めるだけならば誰にでも出来る事。気合いで攻めまくればいい。しかし、撤退となるとどうしても未練が残ってしまう。故に、何とかして立て直す方法はないかと悩み、考える。その結果、どんどんブラックホールへと吸い込まれていく。そして、気が付いた時には業績が良かった分野にまで影響が出て、最後は倒産。


潔く手を引く。未練は残さない。これは、男性経営者よりも女性経営者に多いと俺は感じるなあ。

恋愛と同じだ。別れた相手の事をいつまでもウジウジ思っている(未練たらっし)のは男性で、別れた相手の事はきれいさっぱり忘れ去り、次へ進めるのが女性。


だから俺は女性経営者がもっともっと日本でも誕生して欲しいと願っている。


俺はこのブログで何度も書いてきたが、夫は自分の仕事の悩みについて、もっと妻に話をすべきだ。女性の直感は素晴らしいものがある。また、その道(夫の仕事内容)には全くの素人であるが故に、専門家バカになってしまっている夫の頭に、大きな風穴を空けるような発想をしてくれるかもしれない。

素人だから出てくる発想。これはとても重要なことだと俺は思うね。


世の中には、数多くの経営コンサルタントがいる。俺は別にこの経営コンサルタントという仕事にケチをつける気はない。現に俺も、昔、台北でやっていたから。

俺が危惧するのは、そのコンサルタントの言いなりになるって事だ。特に、中小企業のオーナーは、意外と簡単にコンサルタントのいう事を聞く。疑問に思う点があっても、「相手はその道のプロなんだから」と自分を納得させて、言いなりになる。

しかし、成功すれば良いが、失敗した時は、間違いなくコンサルタントを憎むだろう。


コンサルタントの言う事を素直に聞き、その通りにやって成功するのなら、この世の中、成功者だらけになる。

あくまでも、参考意見として彼らの助言を聞く。そして、自分だけの考えで決めず、社員にも問いかける。さらに、妻にも問いかける。


妻の存在って俺は大きいと思うよ。もしも、まだ結婚していないのなら、身近な女性に聞いて見る。きっと何かが見つかるはずだ。


話を少し戻して、引き際のタイミングを間違えれば、全てが一斉に崩れる。

経営者であろうと、サラリーマンであろうと、OLであろうと、皆、同じだ。

何時までも諦めずに追い続ける事も大切だが、本当に、それを追い続けるべきか否かをどこかで一度立ち止まり、冷静になって見直す事も大切だ。その時には色々な人に意見を求める事もやった方がいい。しかし、あくまでも参考意見としてだ。真剣になり過ぎてもいけない。そして、全てを総括して、「手を引く」と判断した時は、潔くだ。


恋愛も同じだよな。実らぬ愛を何時までも追い続け、気が付けばストーカーなんて事になってら、それこそ一大事だよな。


「継続は力なり」と言うが、俺は「継続も諦めも力なり」だと思っている。









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