ネット上でしか物が言えない人、それって病気だぜ。
携帯電話が普及し、SNSが誕生し、ここ数年で人への伝達方法が一気に変化した。
そう言えば、FAXが誕生した時は驚いた。あっという間に相手に自分の書いた原稿が届く。最初の頃は「本当に届いているか心配」と、わざわざ相手に電話をして確認したりもした。それがいつの間にかメールに変わっていった。
俺が社会人になった頃、ポケットベルが主流だった。日本でポケットベルが音しか鳴らなかった頃、台湾では既に、ポケットベルで簡単なメッセージが送れるという物が販売されていた。その後、日本でもポケットベルにメッセージが送れるようになり、当時の高校生の間で、様々な暗号めいたメッセージが流行った。
何時の時代も最先端の技術を見事に使いこなし、利用しているのは若い世代。
そして大人達は「今の若い者は」と嘆く。
男性の長髪が流行った時は「今の若い連中は、男が女みたいな髪の毛をして、一体、何を考えているんだ」と大人たちがよく嘆いていた。
きっと今の若い人たちが俺達ぐらいの年齢になったら、同じように「今の若い連中は」と嘆き、ぼやいているんだろうなあ。
技術の進歩に伴って、昔では考えられない様な犯罪も増えた。SNS上で人を誹謗中傷したり、業務妨害したり、時には、それが原因で自殺者まで出る。
インターネットの普及により、便利にはなったが、その分、人と人とのつながりが希薄になったと思わないかい。ネット上では何でも言えるのに、実際に会うと、何も言えない。
自分の意見、考え方は正しいと思い込む。ネット上で、自分の意見や考え方に賛同してくれる人がいると、会ったこともない人と何か一体感の様なものを感じ、自分の意見や考え方に反するものを、皆で攻撃する。
恐ろしい世の中になったものだ。
仮想空間での出来事が、現実の社会の中まで入り込み、何かに支配されたかのように人が動く。発言をする。
ネット上での発言に関しては、誰も責任を取らない。責任を負わずに言いたい放題。それが通用している事に誰も疑問を持たない。
言った者勝ちの状態になっている。自分に有利な事ばかりを言って、真実を闇に葬ろうとする連中。周りの人間も、真実を確認もせずに、一緒になって攻撃をする。
ネット上では全員が顔無し。だから、言いたい放題言える。しかし、実際に一人で相手に会うと、目を見て同じ事が言えるのか。言えない連中がほとんど。
結局は顔無しなら強いというだけの、クズみたいな連中が多すぎる。
俺は、真偽の確認もせずに、片方の意見だけを聞いて、それを鵜呑みにする人間って大嫌いだ。
それに、俺は人の喧嘩(もめごと)には一切興味はないし、群れないと何も言えない奴なんて、最初から信用もしていないし、相手にする気もない。
さらに言うならば、ネット上でしか物が言えない奴なんて、どうやって信用出来る?俺は信用しないねえ。言いたいことがあるんだったら、相手と直接会って、話をするべきだ。
それをわざわざネットに書き込み、賛同者を得ようとする。結局、そういった人間は弱く、独りでは何も出来ない奴ってことだ。
ネット上でしか物が言えない弱くて、卑怯な人間とそれに群がるバカな連中。
こんな生き物に、真剣に向き合う必要などない。だってさ、次元が違う連中と向き合おうとしても、次元が違い過ぎて向き合う事など出来ないだろう。
そんな連中と同じ目線にまで自分を下げる必要もない。
当然、相手の行為が法律に反する行為をしていたら、それはきちんと罰する必要はある。弁護士に相談し、弁護士を介して警察に告発する。自分だけで警察に告発しても、警察も色々な案件を抱えているので、十分な対応は出来ない場合もある。しかし、弁護士を介して告発すると、警察は必ず動く。
相手にしない。しかし、限度を超えたら、法的に厳しく罰する。それしかないだろうなあ。
被害に遭った当事者の怒り、悲しみ、悔しさはよくわかる。俺も色々とやられたから。
でもさ、だからと言って、そこで立ち止まっていても意味がない。
どんなに相手を憎み、恨んでも何の解決にもつながらない。
こういった時は、全てを事務的に、淡々と事を進めていく事。一切の感情を捨て、必要な書類=証拠をまとめ、後は、専門家に任せればいい。
自分で何もかもやろうと思うと、時間ばかりが費やされ、肝心の自分がやるべき事が何時まで経っても進まない。
最近の日本では、こういったクズみたいな人間が増えて様に感じる。これは若者もそうだが、悲しいかな、シニア世代にも増えている。
これって危機的状況だよな。
人生さ、楽しく生きようよ。ネットに人の悪口を書く暇があったら、別の楽しい事に時間を割こうよ。「人の悪口を書くのが楽しみなんだ」という人がいたら、それはもう病気だぜ。一度、神経内科へ行った方がいい。
技術の進歩は結構だが、それに振り回されないようにしないとな。支配されたら終わりだぜ。