俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

芸能界は中身より人気。俺達の世界は、人気よりも中身。

遂に三日連続、日付変更線を超えてからブログを書く事になってしまった。
今日も、ある事を研究していて、先ほど、その研究結果の文章を書き終えた。


さて、今日はどんな独り言をつぶやこうかなあ。


そう言えば、巷ではオリンピックの話で盛り上がっている様だな。台湾では今一つだが、日本人は本当にオリンピックが好きだな。特に、メダルに関してはうるさいよあ。
以前のオリンピックで、メダルの数が少なかったとメディアは選手を叩きまくっていたよな。何だかどこかの国の様に、メダルを取らないとお国に帰れない!ってな感じだよな。
選手も気の毒だ。


今回もどれだけのメダルが取れるのか、特に、金メダルを誰が取るのか、俺にはまったく興味がないが、意外な競技や意外な人がメダルを取ると、また、しばらくは日本ではその人の話題ばかりなんだろうなあ。
スポーツ選手も、脚光を浴びるとテレビ出演やらCMやらで超有名人。しかし、旬を過ぎるといつの間にか人々の記憶からも忘れ去られる。まるで芸能人と同じだ。


聞くところによると、昨年は日本はラグビーがすごい人気だったらしいね。何とか丸とかいう人が超人気を集め、何とかポーズとかも人気で、都知事選でも誰かがやってたな。
すまん。台湾にいるとどうも、そういった方面の情報が入らなくて。というか、話題にもならないので、興味もない。日本人の多い地域では話題にもなるのだろうが、何分にも、俺の住んでいる地域では、日本人は俺達家族だけ なもんでね。


流行というのは、それはそれで経済効果もあり、大切な事なのだろうが、日本では流行のスピードが本当に早いよな。
だから、一発芸人というのも現れるのだろうな。


俺の家では、ケーブルテレビも線が近くまで来ていないという事で、見る事が出来ない。
ネットでも日本の番組をやっているが、そこまでしてみたいとは思わないし、はっきり言って、バラエティー番組は苦手だ。
だから、見るとしたら、ネットで海外ドラマをよく見る。
海外ドラマを見ていると、日本のドラマがあまりにもつまらない。まず、俳優がいつも同じ。この前まで刑事やっていた俳優が、次のシーズンには医者をやったり。何だか笑えて来る。


俺がその昔、芸能界という世界に少しだけいた頃、番組制作者が言ってたよ。「昔は、本物の役者が沢山いた。そして、主役よりも、名わき役と言われる人が沢山いた。だから、主役が多少下手でも、わき役がそのドラマを支えてくれた。最近は、役者といえる役者もいないし、名わき役もいない。製作費も少なくなり、とにかく、何でもいいから、今、人気のある人間を使って、安上がりで、単純な内容でないとドラマは作れない。」ってね。


映画もそうだし、テレビもそう。製作本数が少なくなるという事は、俳優のみならず、製作側でも人が育たないという事になる。
カメラマン、照明、音声、メイク等々、すべての面で、職人技を出せる人が少なくなった。
これは本当に悲しいことだ。


ここで一つ、あるカメラマンから教えてもらった裏話を。
ドラマや映画で、アップが多い俳優。或いは、上半身のカットが多い俳優。これは、演技力がないからそうなるってご存知でしたか。
名優といわれる役者さんは、後姿、全身のカットで撮影しても、身体全体で演技が出来る。しかし、最近の俳優は、例えば、怒りのシーンで、顔は怒っているが、全身から怒りが出ていない。よーく注意して見ていると、怒っているのに、拳に力が入っていない。
グー、チョキ、パーで、怒りを表現するのは、グーだよね。でも、パーで怒っている。笑っちゃうよ。
顔の表情は、カメラ慣れさえすれば、誰にでも出来ること。しかし、指先まで、すべて、その役柄、そのシーンに入り込むのは、やはり役者と呼べる人でないと無理だ。


今まで何人もの俳優さんと一緒に演技をさせてもらったが、役者と呼べる人は、数名だけだったね。後は、「人気だけだね」と思う人ばかりだった。
でも、いくら演技が上手くても、結局は、芸能界という世界では、人気があることが勝ちなんだろうね。
この点が、スポーツ界とは違うところだね。


俺達が生きる一般人の世界では、人気だけではダメ。やはり、中身がないとダメだよな。
そのためにも、まずは、努力を惜しまず、感謝の心を忘れず、権利の主張をする前にきちんと自分に与えられた義務を果たし、何事にもプラス思考で、あまり考えすぎないことだな。

×

非ログインユーザーとして返信する