俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

日本の心と中国人の心、両面を持つのが台湾人

台湾へ旅行したことのある人がまず最初に驚くのがオートバイの多さ。そして、運転の荒っぽさ。


基本的に台湾人の運転は、自分の進む方向しか見ていないと思った方がいい。
日本で言うところの無謀運転など、台湾では日常茶飯事。


自分が曲がりたいと思えば、いきなり後方確認もなしに曲がる。台湾は、日本とは逆で、車は右側通行。ハンドルは左ハンドル。だから、右折の際のバイク巻き込み事故が本当に多い。


台湾は、日本統治時代が始まった1895年から一歩づつ近代化が始まった国。
道路も鉄道もインフラも日本人が作り上げていった。


戦後、蒋介石がやって来て、日本時代のものをすべて奪い取り、我が物顔で台湾の総統として君臨した。日本では蒋介石の事をかなり美化して紹介されているが、生粋の台湾人はほとんどの人が蒋介石は嫌いだ。
日本時代は、家の鍵を掛けずに留守をしても、泥棒が入ることなどなかった。しかし、戦後、蒋介石率いる国民党の連中が来ると、泥棒、略奪、強姦、殺人等々、犯罪が一気に増えたそうだ。台湾の人がよく口にする言葉で、「犬が去って豚が来た」というのはこの事を意味する。


さて、話は戻って、台湾人の運転マナーのなさだが、半端ではない。信号が青になって直進しようとすると、いきなり、車の脇から、猛スピードでバイクが追い抜いて行ったり、右側にいたバイクが、青信号と同時にいきなり左折するために車の前に割り込んでくる。
また、左折する車は、直進車が来ていても強引に左折を始め、直進車が止まることなど当たり前の世界。30年前はクラクションがあちらこちらで鳴っていたが、今では、鳴らず車も少なく、暗黙の了解の様になっている。
花蓮などは台北に比べて車の量が少ないので、道路の真ん中で平気でUターンする。その際、運転手が見ているのは反対車線から来る車でだけ。バイクや自転車、歩行者は相手が止まって当たり前という存在でしかないので、平気でUターンを始める。


さらに驚くことは、運転免許は、日本で言う教習所で最終試験まで行うのだが、路上運転はなし。教習所内だけでの試験で免許が取得できる。後は、ぶっつけ本番で路上デビュー。


俺はそんな台湾で何十年も車を運転しているので、日本に行った際は運転はしない。台湾流が染みついてしまっているから。


「優しい台湾人」のもう一つの顔。電車やバスでは、高齢者、妊婦さん、身体の不自由な方に、当然のごとく席を譲るのに、バイク、車を運転すると、豹変するのが台湾人。


俺なりに思うのだが、台湾人には、日本時代に受けた教育、すなわち、教育勅語の精神、簡単に言えば、人に対する思いやりと優しさ、目上を敬う心と、戦後の中国から来た、国民党連中の自分中心主義の心、この二面が常にあると思っている。
人の事など考えず、人に迷惑をかけても平気で、ある意味、デリカシーがなく、そのくせ、自分が迷惑をかけられたり、自分の面子を潰されると、激怒する。これって、中国人そのものだよな。でも、その面では、中国人も台湾人も同じだ。どっちもどっちって事だ。
ただ、台湾人は、規律を守る日本時代と戦後の規律関係なしの時代の両極端な二つの時代を経験しており、日本時代の教えの一部が今でも根強く残っており、それは「善き事」とされている点が、中国人と違う点である。


何度も言うが、俺は台湾の表も裏も知り、自らも痛い目にも遭わされた結果、やっぱり台湾が好きで、台湾人が好きだ。だからここに居る。

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