俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

犬猫にとって天国の台湾  犬猫にとって地獄の日本 犬猫を選挙に利用する日本の政治家 少しは台湾を見習ったらどうかね

俺の家には犬が12匹、猫が4匹いる。
12匹の犬のうち、保健所から持ち帰ったのが3匹。路上で保護したのが7匹。セブンイレブンの前で保護したのが1匹。以前に路上で保護し、その子から産まれた子が1匹。(母親は最近死去)


俺が住んでいる花蓮では、どこの家でもほとんど犬は放し飼い。野良犬も一緒になって遊んでおり、野良犬に対しては近所の人が餌を与えているので、痩せた野良犬はあまりいない。また、狂犬病の注射も、自分の家の犬だけではなく、その子のお友達の野良犬も一緒に接種に連れていく。
昼間は木陰でのんびり寝ている犬、夕方には走り回って遊ぶ犬達。夜は、飼い犬は家の庭で、野良犬はその家の近くで寝ている。
昼寝も夜寝るときも、路上で爆睡している。


車は犬を避けるようにして走る。犬や猫に対し、クラクションを鳴らすような人はいない。
花蓮に来てから、犬や猫が車に跳ねられて死んでいるという場面に出会ったことはない。


台湾では1年半後には動物の殺傷処分ゼロが決定した。台湾人は動物に対し、日本人とは比べものにならないほど、愛護精神が強い。


例えば、先に述べた様に、保健所で犬を引き取ると、まずは、マイクロチップと各種予防接種は無料で行ってくれる。また、一年に一回、期間を決めて、狂犬病予防接種、避妊手術は無料で実施。県政府が全額負担をしてくれる。
また、引き取った際、首輪、リール、その他さまざまなグッズのセットがもらえる。
ペットショップもあるが、ある程度大きくなり、販売が難しくなった動物に関しては、店頭に、「無料で譲ります」という張り紙がしている。


現在、花蓮には野良犬の収容所が一か所あるが、その施設が収容限界を超えた時、新聞、テレビ、ラジオでその旨が報道される。通常、1週間以内に収容スペースが空かない場合は、現在は殺傷処分しなければならないため、メディアを通じて、「1週間以内に何十匹の引き取り先を求む」と具体的な数字が発表される。すると、数日で、全員の里親が見つかり、引き取られていく。故に、ここ数年、花蓮では特別な状況下にある動物(凶暴でどうしても危険性が除去出来ない動物や重篤な病気、けがで、回復の見込みのない動物)以外の殺傷処分は行われていない。
殺傷処分も、日本の様にガス室ではなく、収容所の獣医が、注射によって安楽死させる。
その後、施設内で火葬し、敷地内の共同墓地に納骨する。


また、動物虐待に対しても厳しく罰する法律があり、実際に、動物虐待に関しては警察が出動し、逮捕、起訴される。刑罰も罰金刑だけではなく、実刑判決が出る事がほとんどだ。先日も、猫を虐待し、殺した犯人に対し、懲役5年の刑が確定した。


物言わぬ動物に対しては、台湾人の優しさが全面的に発揮されている。これは、日本も見習うべきところではないだろうか。


日本人は動物に対する愛が不足している様に思う。行政も同じだ。
ちょっと犬や猫が鳴いただけで「うるさい」と文句を言う日本人。外を走っている車の音の方がよっぽどうるさいと思うのだが。


「避妊手術をしましょう」と掛け声だけは良いのだが、手術代が高い日本。
くだらない公共投資をするぐらいならば、もっと別の方面に使って欲しいね。
ペットを飼ってない人から不公平だと言われる心配があると聞いたことがあるが、避妊手術をすることで、結果的に、地域に野良犬や野良猫がいなくなるのなら、地域のためになっているのではないか。不公平ではない。


日本の場合、「殺傷処分ゼロを公約」に掲げて選挙活動する政治家もいるようだが、
当選してしまえばそれで終わり。


色々と問題が多い台湾だが、少なくとも、動物愛護に関しては日本より先進国であり、愛がある。日本が今、一番見習うべき点ではないだろうか。


台湾好きで台湾へ何度も遊びに来ている観光客も、どこを見ているのか知らないが、こういった点もしっかりと見て、日本へ帰ってから声をあげてもらいたいもんだ。


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