俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

知らない事は恥ではない。知ったかぶりの方が恥だぜ。

皆さんも、こういった人は苦手、嫌いという人、いるでしょう。

俺は、見栄っ張り、知ったかぶりする人は嫌いだ。

知らない事は素直に知らないと言えば済むことを、如何にも知っている様な振りをしたり、話題をすり替えたりするのは何故なんだろうね。


知らない事は決して恥ずかしいことではない。知ったかぶりの方が恥ずかしい。

しかし、知らない事が恥ずかしいことと思い込み、知ったかぶりをする。


俺の経験から、この知ったかぶりは、若い人よりも35歳以上の多い。しかも、男性に多い。年齢が高くなればなるほど、その率は高くなる。


例えば、「私は台湾へ20回以上来ている。」という男性に限って、知ったかぶり屋さんが多い。おそらく、何かの本で読んだか、誰かに聞いた話を、「如何にも自分は台湾のことなら何でも知っている」と、自慢げに話す。

しかし、所詮は人から聞いた話。本の上っ面で得た知識。内容が薄っぺらい。

聞いている方が何だかその人が哀れに思えてくる。


年に何度も台湾に来ている人に多いのが、毎回、宿は同じところ、食事も同じところというケースが多い。


さらに付け加えるならば、やたらと原住民の事を褒める。そして、「私は原住民と一緒にお酒を飲んだ」「私は原住民の家でごちそうになった」「私には原住民お母さんがいる、お父さんがいる、兄弟がいる」という話をよく聞く。

そして必ず「原住民は本当に優しい」「原住民は親切だ」と言う。

確かに、原住民の人達は世話好きな人が多い。

しかし、その人がどこまで深いお付き合いを原住民と過ごしたのかは知らないが、観光旅行で来たぐらいで、原住民の事は何でも知っていると言って欲しくはない。

これは、原住民に対してだけではなく、台湾人、客家人に対しても同じだ。

はっきりと言わせてもらうが、観光客に対しての顔は、観光客向けの顔で接している。

普段の顔ではない。それを、普段の顔と思い込み、知ったかぶりで話をすると、何も知らない人は「へー、あなたは凄い。台湾通ですね」と思うだろう。


台湾大好きという人は、皆、「台湾は良い国。人も優しい、親切。治安もよくて、食事も美味しい」と台湾をべた褒めする。決して台湾の悪い面を語ろうとしない。

だから、周りの人も、その言葉を信じ、台湾へ来る観光客は、無防備な人が増える一方。


俺は台湾は好きだよ。好きだから、この国に移住した。でも、嫌な面、悪い面を知った上で、それなりの覚悟を決めて、移住した。

台湾の嫌いな面もたくさんある。治安も決して良くないし、拳銃犯罪も増加している。

自分勝手で、自己中心主義な人間も多い。自分のミスは言い訳で逃れるのに、人のミスは許さない。数え上げたら切がないぐらい、悪い面がある。しかし、それと同じぐらい、良い面もある。だから俺はここに住んでいる。


日本人もさ、台湾について語るなら、両面を知ってから語って欲しい。


毎年、台湾を訪れる日本人観光客は多い。悲しいかな、ほとんどが台湾西部への観光で終わっている。花蓮に来てくれる日本人観光客はまだまだ少ない。

花蓮や台東にも来て、西部との違い、日本統治時代に東部がどういった場所であったのか、そして、その後、どうなっていったのか等々をしっかりとその目で、その耳で知った上で、実際に、そこで自分が体験したことだけを話して欲しい。


俺が一番嫌なのは、観光客がこっちの国で生きている人間に対して、「台湾は・・・・」「台湾人は・・・・」と話す人。「あんたに言われなくても、俺達は十分にそのことは経験しているし、知っている」って言いたくなる時もある。


シニア世代のオジサン、オバサン、知らない事は知らないって素直に言おうよ。時には、自分より年下の人から教えてもらうこともあって当たり前。

何も恥ずかしいことではない。


若い人から学ぶことってたくさんあるよ。自分の知らない事を若い人から教えてもらうから、若い人もシニア世代から学ぼうとしてくれると思うんだけどなあ。


さあ、今から、知らない事は素直に知らないと言って、素直に、教えを乞うようにしようぜ。


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