俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

敗北に耐える姿は美しい

人生は常に戦いの連続だ。勝つか負けるか。全戦全勝など有り得ない。
勝てば官軍、負ければ賊軍とも言われる。


会社の中では派閥争いがあり、どの派閥に就くかで将来が大きく左右される。その人間に如何に能力があっても、就く側を間違えればそれで終わり。


営業職の場合は、顧客との間、競合他社との間での戦いが待っている。営業戦争に負ければ、即座に、自分の会社での地位が危うくなるばかりではなく、収入にも大きく影響する。


経営者の場合は、労使間の戦いがある。労使交渉で労働者側の言い分を全てのみ込んでいたのでは、会社は成長しない。時には、会社を倒産へと導いてしまう。しかし、強気だけでいけば、労使間の関係は悪化、思うように事業展開も出来ない。


事務職の場合は、会社内部での各部署との戦いがある。各部署から、予算、人事等々あらゆる方面からの圧力もある。その中で、上手く調整を取りながら、結果を残さなければならない。


ご近所付き合いでも同じだ。どこの街にも、その街のドン的存在がいる。そして、そのドンに反発する集団もいる。どちらに身を置くかで、ご近所付き合いから子供の学校での立場まで、家族全員を巻き込んでの戦いになる。


俺達シニア世代は、定年までのカウントダウンが始まっている。故に、ある意味、諦めと妥協が身に染み込んでいる。しかし、30代、40代の働き盛りの年代は、正に今が勝負の時期だろう。
勝負をする以上、勝たなければ意味がない。しかし、先に述べた様に、全戦全勝は有り得ない。では、負けた時、どうするかだ。


勝負に負けた後の姿には三通りがある。


一つは、負けた原因を分析し、責任を追及し、可能な限り、その責任が自分に振りかかって来ない様に対策を練る者。


もう一つは、同じく負けた原因を分析をするが、一切の言い訳はせず、敗北に耐える。


最後の一つは、負けたことに落ち込み、もう二度と勝負には出ず、逃げる。


さあ、あなたはどのタイプかな?


最初の「自分に責任が振りかからない様に対策を練る」というのは、かなりの頭脳派だ。
弁も達者な人間だろう。発生した事案に対し、常に、対策を練るというのは、よほどの頭脳派でなければ出来ない。しかし、このタイプの人間は、逃げる事にかけては天才的な頭脳を発揮するだろうが、その分、信頼を得る事は出来ない。結局は最後には破滅を向かえるだろう。


最後の「落ち込み、逃げる」というのは、論外だ。こういった人間には、何も任せることは出来ない。「逃げる」前に、せめて、分析はして欲しい。


俺は「敗北に耐える姿」が好きだ。美しい。敗北を認め、一切の言い訳をせず、しかし、ちゃんと、その原因を分析している。こういった人間は、次の戦いで必ず勝つ。
何故ならば、周りが支援、応援してくれるからだ。信頼を勝ち取ったということだ。
勝負には負けたが、負けた後に、信頼を勝ち取る。これほど凄いことはない。
だから、俺は「敗北に耐える姿」は美しいと思っている。

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