俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

知識と知恵の生前贈与

昔は人生50年と言われたが、今は日本人の平均寿命は大幅に伸びたよな。
医学の進歩、食生活の変化等々で人間は長生き出来るようになった。


平均寿命が伸びる事によって、高齢者が高齢者を介護するという問題も起こっている。
少子化によって今後、高齢化問題はより一層深刻になるだろう。
高齢者問題は日本に限ったことではない。台湾でも大きな社会問題になっている。
政府の調査によると、高齢者と若者との比率が後2年後には逆転するという深刻さだ。
日本以上に高齢者問題が深刻化しているのが今の台湾。


ただ、日本と台湾の大きな違いは、台湾では若者が高齢者を大切にしているという点だ。例えば、優先座席に若者が座っているなどということはあり得ないのが台湾。
もしも座っていても、高齢者が乗車してくると、当然の様に席を譲る。
眠ったフリをしている日本の若者とは大違いだ。


台湾の家庭内では高齢者を大切にすることを幼い時から教えている。やはり、家庭教育は大切だと思う。


今日は高齢者問題について語るのではなく、次の世代で、高齢者となる我々シニア世代が何を残せるのかを考えていく必要がある。


家庭内でも、会社内でも、俺達シニア世代は、今の若者達に何を残せるのだろうか。
お金?不動産?車?まあ、俗に言う遺産相続出来るモノはそれなりに残せるだろう。
しかし、遺産相続というのは一つ間違えば、家族を分裂させてしまうから厄介だよな。例え、遺言書を書いていても、骨肉の争いが発生する可能性がある。
また、遺産相続出来るモノを残せない人もいる。


でもさ、誰でも残せる財産が有るんだよな。それは、知識と知恵。
五十数年以上生きてきて、俺達は様々な経験を積んできている。そこで得た知識と知恵。これは確実に残してやれるものだ。
しかも、知識と知恵は生前贈与できる。いや、生前贈与しか出来ない財産じゃないかなあ。


文字にして残すという方法もあるだろうが、やはり言葉で伝え残してほしい。だから生前贈与なんだよ。
「口うるさいなあ」と思われるかも知れない。だからこそ、重要な知識と知恵は、予め贈与する相手に対し、「これから俺の知恵と知識の生前贈与をする」と伝えればいい。
そうすれば、相手も真剣に受け止めてくれる。


本当は、自分の生き様をそのまま黙って見せることが理想的な知識と知恵の生前贈与だが、若い人にそこまで理解しろと言っても無理な事だ。だから、口に出して言えばいい。


知識と知恵の生前贈与。そろそろ俺達も取り組まなければならない年齢に来ているのではないだろうか。


俺はそう思うけどなあ。


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