俺の独り言(シニア男の本音トーク)のブログ

台湾東部、花蓮に家族で移住したシニア世代に突入した中年男の本音トーク。同年代に送り届けたい独り言。若い世代に残したい独り言。

「失敗を恐れるな」という前に「失敗を許せる環境を作れ」

人間誰でも失敗するって嫌だよな。失敗すれば恥ずかしいし、経歴にも傷がつく。
だから、ついつい前例に従い、冒険をしようとはしなくなる。
まあ、こういった生き方もあっていいだろう。俺は否定はしない。でも、俺には出来ない。


俺は、何もしない、常に安全パイというのは嫌いな方だ。冒険がしたい。人生は常にアドベンチャーの連続。だから面白い。面白くなければ人生じゃない。
当然、面白さの半面、手痛い目にも逢う事がある。それもまた、人生。だから冒険なんだよ。安全なんて存在しない。安全だと思っているのは自分だけ、過信だよな。いや、迷信かも知れない。


前例でうまくいったからって、次がうまくいくとは限らないだろう。でも、前例があるのだから安心だと思い込んでしまっている。前例伝説だよな。俺はそういった事は一切信じない。自分自身が経験してこそ、すべての物事に意味があるのだから。


しかしだ、最も重要な事は失敗を経験することではなく、失敗を許す環境だ。これが今の日本には欠如している。
一つの仕事を失敗したかといって、その失敗を責め立てる。グチグチ、ネチネチと責め立てる。そりゃあ、失敗した時は怒る必要はあるだろう。笑って許すなんてことは俺にも出来ない。でも、後が大切だよな。その失敗で本人が何かを学び、一歩でも成長したのなら、そのことは褒めてやれよ。失敗によって学んだことの大きさを褒めてやれよ。失敗を恐れずチャレンジしたことを褒めてやれよ。
しかし、どうもその環境がないように思う。一度の失敗が全てをダメにしてしまったように錯覚する。この錯覚に上司も部下も経営者も陥ってしまう。
一度の失敗で会社がダメになるようだったら、その会社の寿命はそこまでだったってことだ。


ただし、勘違いしないでくれよ。法に背くような失敗は許してはいけない。
でもこれもまた、日本は甘いんだよな。居眠り運転で人をひき殺しても、懲役3年と数か月という甘さだ。逆じゃないか。会社での失敗には厳しく、社会での失敗には甘いなんておかしいよな。


今の若者が新しいことにチャレンジしなくなったのは、すべて大人の責任だぜ。
だってさ、受験一つとっても、合格確実ラインを必死に推し進める教師に塾に親。長い人生で一度や二度の受験失敗ぐらい構わないじゃないか。本人が上を目指したいと思うなら、その夢を実現できる環境を整えてやればいいじゃないか。後は、本人の努力次第なんだから。でも、受験失敗は絶対に許されない今の日本。すべて大人の都合だよな。


その一方で大人は子供や若者に対し、「夢を持て」という。失敗を許さない大人に言われても、夢なんて持てるはずないじゃないか。違うかい。


もっと大人が寛容になり、失敗を恐れない世の中を作っていかないと、気がつけば全員がマニュアル人間になってしまうぜ。


俺はそう思うけどなあ。

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